...足かけ四年の大陸放浪生活であった...
井上貞治郎 「私の履歴書」
...加集の足かけなどになつたのか?」「そんなことは無い!」かの女は怒つたやうに膝に力を入れて疊にぶつけ...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...そのポーチの石段へ片足かけた浮浪人が...
江戸川乱歩 「怪人二十面相」
...流行型の自動車へ乗るべく今や片足かけている細い線描の漫画――これが「巴里」だ...
谷譲次 「踊る地平線」
...ちょうど足かけ八年前のことになります...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...嘉永六年七月以來足かけ三年...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...十三の年から足かけ十二年奉公したお町唯一人だけ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...長享三年以来足かけすでに十八年の久しきに及んだ...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...僕は昭和八年から、足かけ三年間を、浅草で暮したので、随分、この辺の牛鍋も突ついている...
古川緑波 「牛鍋からすき焼へ」
...足かけ五年の年月の歐米滯在中彼が學んだ事は何であるかといふと...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...稽古)私は云わば足かけ三年ぶりの仕事終ったのだし...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...ベッドに片足かけて仁王立ちになり...
三好十郎 「冒した者」
...それから大正三年の夏に脊髄病に罹(かか)って大正五年の秋まで足かけ三年の間私に介抱されたあげく肺炎で死んだ...
夢野久作 「あやかしの鼓」
...銀之丞は和尚の屍体に片足かけたまま見下した...
夢野久作 「名娼満月」
...足かけ七年尋ね廻りし恩師富田五郎左衛門先生にも遂に巡りあわず...
吉川英治 「剣難女難」
...井戸べりに片足かけて...
吉川英治 「新・水滸伝」
...ことし元禄十四年にいたるまで――足かけ十五年間にわたって...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...ことしで足かけ四年目になる...
吉川英治 「宮本武蔵」
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