...鋸歯(きょし)状の小峰を越ゆること五つ六つ...
鵜殿正雄 「穂高岳槍ヶ岳縦走記」
...永久に越ゆべからざる...
大隈重信 「永久平和の先決問題」
...榛名富士と烏帽子山との間の峠を越ゆ...
大町桂月 「冬の榛名山」
...十五日、癸丑、晴、鶴岳放生会、将軍家御参宮、供奉人の行粧、花美例に越ゆ、檳榔の御車を用ゐらる...
太宰治 「右大臣実朝」
...「自殺の報道記事は十行を越ゆべからず」という取締規則でも設けたら...
寺田寅彦 「藤棚の陰から」
...そしてこの作品をこしらえるおりの私の期待をはるかに越ゆることであるが...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...次第によりて同行を願うてみたら――」十三式上郡から宇陀郡へ越ゆるところを西峠という...
中里介山 「大菩薩峠」
...二千尺を越ゆることのない地点ではありながら...
中里介山 「大菩薩峠」
...一つ越ゆればまた一つの難所――がある...
中里介山 「大菩薩峠」
...あすはわがそなたの方も越ゆ可きをいづなの山のいづな白雲下りて一道に合す...
長塚節 「草津行」
...草のなかにあれば假に草蝉とよびて汗あえて越ゆるたむけの草村に草蝉鳴きて涼し木蔭は日吉より次月(しつき)というところへ越すなみなへし短くさける赤土の稚松山は汗もしとゞに十二日...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...「君が越ゆれば關守もなし」と源太景季が詠じたのは文明北漸史上の眞理を言ひつくして居る...
原勝郎 「日本史上の奧州」
...その道で 大仁の金山を過ぎ嵯峨沢の橋を越ゆれば伊豆寒くなる と詠まれ...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...此山を越ゆれば木曾三十里の峡中を出づるとなん聞くにしばしは越し方のみ見かへりてなつかしき心地す...
正岡子規 「かけはしの記」
...紫の匂へる妹を憎くあらば人妻ゆゑにわれ恋ひめやも(天智天皇皇太子)我が兄子は何所ゆくらむおきつものなばりの山を今日か越ゆらむ(当麻真人麻呂妻)我妹子をいさみの山を高みかも大和の見えぬ国遠みかも(石上大臣)これらの主題の単純性は...
三好達治 「万葉集の恋歌に就て」
...昭和三年〔無題〕障害物を越ゆる騎馬の人の写真より...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...ゆうべもその香(にお)いにあくがれて自分は越ゆべからざる墻(かき)を越えた...
吉川英治 「親鸞」
...御殿場から箱根の仙石原や蘆の湖方面に越ゆる峠で...
若山牧水 「樹木とその葉」
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