...手取川を越ゆるまでに源平島と云う小駅あり...
泉鏡花 「一景話題」
...ここを越ゆべからず...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...榛名富士と烏帽子山との間の峠を越ゆ...
大町桂月 「冬の榛名山」
...ここに越ゆべからざる太い...
太宰治 「もの思う葦」
...必然な自然法則としてさういふ深い越ゆべからざる溝が掘られてある...
田山録弥 「自他の融合」
...「自殺の報道記事は十行を越ゆべからず」という取締規則でも設けたら...
寺田寅彦 「藤棚の陰から」
...茲に一の越ゆべからざる限度を立て...
内藤湖南 「支那古典學の研究法に就きて」
...二千尺を越ゆることのない地点ではありながら...
中里介山 「大菩薩峠」
...小仏(こぼとけ)の峠もほどなく越ゆれば...
長谷川時雨 「樋口一葉」
...「君が越ゆれば關守もなし」と源太景季が詠じたのは文明北漸史上の眞理を言ひつくして居る...
原勝郎 「日本史上の奧州」
...もしもこの限界を越ゆるときは...
福沢諭吉 「徳育如何」
...猪群来って中を取り囲むと、狼、群を飛び越ゆる...
南方熊楠 「十二支考」
...貫之(つらゆき)の歌に汐越ゆる越の水海とあるのはこれかと言った人もある(遊嚢記(ゆうのうしょうき)巻二十四)...
柳田國男 「地名の研究」
...和山(わやま)を馬次場(うまつぎば)として今は此方ばかりを越ゆるようになれり...
柳田国男 「遠野物語」
...あまたの仲間の者とともに浜へ越ゆる境木峠を行くとて...
柳田国男 「遠野物語」
...令なく戦線を越ゆる者は斬らん...
吉川英治 「三国志」
...巨躯を横たへた倒木を越ゆるごとにわたくしたちは幹の冷たい苔に手や頬を触れて見た...
吉田絃二郎 「八月の霧島」
...御殿場から箱根の仙石原や蘆の湖方面に越ゆる峠で...
若山牧水 「樹木とその葉」
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