...屹度今夜のことを手紙に書いて寄越すだらうと思つた...
石川啄木 「鳥影」
...モウ二十歳を越すと男を知つてるから喃...
石川啄木 「病院の窓」
...当分東京さ置ぐからつて手紙寄越す筈にしたものす...
石川啄木 「天鵞絨」
...なおこれを追い越すようにつとめねばならぬ...
丘浅次郎 「教育と迷信」
...立場の概念を優越すると云うのである...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...寺のうら手より蜀黍のしげきがなかをかへるとて吾心はたも悲しもともずりの黍の秋風やむ時なしに秋風のいゆりなびかす蜀黍の止まず悲しも思ひしもへばもろこしの穗ぬれ吹き越す秋風の淋しき野邊にまたかへり見む秋風のわたる黍野を衣手のかへりし來れば淋しくもあるか十月九日...
長塚節 「長塚節歌集 上」
...「あんな所を毎日越すなあ大変だね」「なあに...
夏目漱石 「草枕」
...細君の話しではここへ引越す前まではこんな癖はなかったそうだが...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...手を掛けて何んの苦もなく飛越すと...
野村胡堂 「十字架観音」
...「うまいぞ」楊弓の矢はその大枝を越すと...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...進歩せる技術と知識とが肉体力よりも決定的に優越するに至るまでは...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...ぼくはいまその電燈を通り越す...
宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」
...もう越すと申すのでございますよ」と云って...
森鴎外 「雁」
...年を越すと赤児は笑い顔をしはじめ...
山本周五郎 「柳橋物語」
...ハンガリーの難民がまだ三万人も冬を越す所をえないでいるので...
吉川英治 「押入れ随筆」
...――を越す超過を意味している...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...小川を七度飛び越すくらいの娘でなけりゃ...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
...その原を通り越すと今度は信州路になつて野邊山が原といふのに入つた...
若山牧水 「樹木とその葉」
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