...或る山を越える時に...
芥川龍之介 「日本の女」
...――自分一人でも箱根の山を越えるのは容易でないのに人を乗せた駕籠を一人で担いで...
田中英光 「箱根の山」
...越えると背をまっすぐにして...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「唇のねじれた男」
...あの原を越えるまで...
中里介山 「大菩薩峠」
...一泉州の堺から東へ田圃を越えるとそこに三つの山陵がある...
長塚節 「松蟲草」
...汽車が國境を越える時に...
萩原朔太郎 「宿命」
...その峰を飛越えると...
原民喜 「壊滅の序曲」
...六十枚を越えると元気が出て来た...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...急に仕事の方が忙しくて材料の吟味に山を越える閑もなかつた...
牧野信一 「鬼涙村」
...苦しさつらさにおいて他のどんな出来事をも越えるものである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...○ノムギ信州から飛騨に越える野麥峠の地名なども...
柳田國男 「食料名彙」
...十五歳を越えるとすぐにやめさせた...
山本周五郎 「菊千代抄」
...低い生垣を乗り越えると...
山本周五郎 「風流太平記」
...人と人とのあいだを踏み越えるようにして...
山本周五郎 「柳橋物語」
...いまでは総領土四百万石を越える勢いであった...
吉川英治 「新書太閤記」
...いまや自分自分の踏み込み難い観念の一線からまず眼をつぶって踏み越える気もちであった...
吉川英治 「新書太閤記」
...苗代の青や近江は真つ平ら瀬田川を越える...
吉川英治 「随筆 新平家」
...気づかなかったかの」塩尻峠を越えると間もなくから...
吉川英治 「宮本武蔵」
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