...更に太平洋を越えて西向した文明は...
大隈重信 「日本の文明」
...三野(みの)の國に越え...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...乗越え乗越えてやって来た...
中井正一 「地方文化運動報告」
...狎昵(こうじつ)の境(さかい)を越えて寧(むしろ)放濫(ほうらん)に走る嫌いがあった...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...峠を越えて坂本の本陣まで着いたことはわかっているが...
中里介山 「大菩薩峠」
...我々は時を越えた永遠なものに触れると考える...
西田幾多郎 「絶対矛盾的自己同一」
...其後(そのご)幾年(いくねん)か経(た)って再び之を越えんとした時にも矢張(やッぱり)怕(おそ)ろしかったが...
二葉亭四迷 「平凡」
...彼と自分との間には越えることの出来ない暗い溝(みぞ)が横たわっていることを早くも覚(さと)った...
ホーソーン Nathaniel Hawthorne 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...遥々と海を越えて行く薄ら甘い情けなさに酔つた...
牧野信一 「「悪」の同意語」
...饗応(きょうおう)の法則は越えないようにして...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...彼らの山々を越えて更に深い奥地に住む諸民族と戦争をする...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...高くとも円を越えるものは稀(まれ)である...
柳宗悦 「日田の皿山」
...一つとして工夫をこらしたもので素直な作を越え得たものがないからです...
柳宗悦 「民藝とは何か」
...國境を越えた政治道徳の普遍性に從ふことが...
山浦貫一 「新憲法の解説」
...城山に討死にした時は四十を越えたばかりであつた...
山浦貫一 「老人退場説」
...彼女はこれまで想像してゐた何物にも越えて彼を熱愛してゐる今となつは...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...南のほうから越えてきた...
吉川英治 「三国志」
...そこも今のぼっている丘を一つ越えれば...
吉川英治 「親鸞」
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