...何か常識を超越した...
芥川龍之介 「お時儀」
...時と処とを超越した美の存在などが信じられやう...
芥川龍之介 「後世」
...好悪(かうを)の如何(いかん)を超越した批判(ひはん)の沙汰(さた)に移らねばならぬ...
芥川龍之介 「雑筆」
...地上の実在を超越した一種の天啓にほかならなかった...
芥川龍之介 「路上」
...全く世事を超越した高士の俤...
石川啄木 「葬列」
...之を絶対的に超越した成層圏的な世界だというのである*...
戸坂潤 「科学論」
...之は哲学の動機をば実際利害を超越した驚異に置いたことと全く一致する考え方であって...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...ニイチエの奇崛独聳は嶄然として時代の地平線を超越したるものありと雖も...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...少なくとも彼は強者で――死を超越した岩石であることを...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...有るかなきかを超越した存在となるのである...
中里介山 「大菩薩峠」
...常識を超越した不思議な事件が起るわけでもないのです...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...独り芭蕉の精神を持(じ)して孤独に世から超越した蕪村は...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...またいかに利益を超越した歓待でも...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...それは現実を遊離し実用の世界を超越したものと考えます...
柳宗悦 「民藝とは何か」
...それはむしろ現代を超越した境地に価値があるともいえるでしょう...
柳宗悦 「民藝四十年」
...その執心(しゅうしん)は或いは世の常の学問授受を超越したであろうが...
柳田国男 「海上の道」
...単なる古伝の祖述を超越した勇断であった...
柳田国男 「海上の道」
...そうするとあらゆる職業別を超越した...
柳田国男 「木綿以前の事」
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