...彼れは超然としてそれを跳ね付けた...
有島武郎 「半日」
...その貴族的な超然とした態度にかすかな反感が高まりかけていた...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「手早い奴」
...空高く超然と照ってる太陽でいなければならない...
豊島与志雄 「常識」
...超然として独りその好む所の俳諧の道に遊んでいたのを見て...
永井荷風 「深川の散歩」
...人数の後ろに超然として...
中里介山 「大菩薩峠」
...津田生が超然として発明製作の実行に精進していたことは...
中里介山 「大菩薩峠」
...白雲もここに超然とは落着ききれないものがあると見え...
中里介山 「大菩薩峠」
...甲野さんは超然としている...
夏目漱石 「虞美人草」
...生意気を云うなと超然と構えるだけに腹ができていなければなりません...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...超然とした眼つきでイヴォンヌさんの眼を見かえすと...
久生十蘭 「キャラコさん」
...隅のほうで超然と三人の論争をきき流していた酒鼻が...
久生十蘭 「金狼」
...私はやはり超然となんか出来なかった...
人見絹枝 「世界記録と私」
...超然と岩の上に坐つて...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...我々の決意と推理とを運命のあらゆる責苦の上に超然とさせるだけではたりない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...超然と澄まし返っているのであるが...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...時代に超然として...
夢野久作 「能とは何か」
...大變物質から超然としてゐるやうですが...
吉川英治 「折々の記」
...超然としている鷲嶺(わし)の頭の尖(さき)を見ていると...
吉川英治 「宮本武蔵」
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