...もちろん和蘭通詞も幕末の長崎では百人を超えたと謂はれるから百人のうち偶々それが本木であつたといふことは...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...六十歳を超えた身体を同じように酷使して...
中谷宇吉郎 「壁画摸写」
...彼の神経はこの肝癪(かんしゃく)を乗り超えた人に向って鋭どい懐しみを感じた...
夏目漱石 「道草」
...”中国医学の影響は中国(狭義では中原=黄河領域)の境界を超えた...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...見るともう欄干を超えた乞食(こじき)は...
野村胡堂 「悪人の娘」
...私とみづ江とがその一歩を超えた関係をもつてゐるとでも思つてゐるのであらうか...
北條民雄 「青春の天刑病者達」
...もつと「自己のうちにある自己を超えた自己」のやうなものを歌はなければならぬ...
堀辰雄 「「古代感愛集」讀後」
...畑を超えた一軒家である...
牧野信一 「鱗雲」
...人格として人間は単なる職能的人間を超えたものである...
三木清 「哲学入門」
...遙に歌人中河幹子氏の感情と芸術とを超えたものであることを痛感したのであった...
宮本百合子 「新しい一夫一婦」
...時々我々の生れながらの力をはるかに超えた奇跡的な奇功(はなれわざ)がある...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...美醜を超えたその仏性に帰れ...
柳宗悦 「民藝四十年」
...階級別とを超えた所に...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...万を超えたのである...
吉川英治 「私本太平記」
...いつか世人の常識をはるか超えた上に住むような心態(しんてい)になっていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...長曾我部方の予想を超えた早期と...
吉川英治 「新書太閤記」
...中央アジアから西へ山脈を超えたところにある...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...一切の特殊性を超えた悉有の義に転ぜられる...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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