...サロンにもやはり人影はない...
芥川龍之介 「上海游記」
...サロンは、諸外国に於いて文芸の発祥地だったではないか、などと言って私に食ってかかる半可通が、私のいうサロンなのだ...
太宰治 「十五年間」
...彼はしばしばサロンの外人たちの間に交じって...
徳田秋声 「仮装人物」
...私(わたし)たちはサロンルームの片隅(かたすみ)に...
徳田秋聲 「微笑の渦」
...来週からは毎晩サロンを開いて客を迎へるが好い...
ドストエウスキー Fyodor Mikhailovich Dostoevski 森林太郎訳 「鰐」
...別に大きいサロンがあるかと思へばさうではない...
ドストエウスキー Fyodor Mikhailovich Dostoevski 森林太郎訳 「鰐」
...孝太郎は彼の所謂サロンの寝椅子にねそべって...
豊島与志雄 「囚われ」
......
野口雨情 「沙上の夢」
...石油コンロがサロンの眞中に置いてあり...
林芙美子 「或る女」
...このまばゆいばかりのサロンに入ることを認めてもらったということは貴族階級の免許状を貰ったことを意味していた...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...俺が出入り禁止を食らっているにしても……俺は……レストー夫人が行く先々のサロンの何処にでも俺はいてやるんだ...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...『婦人サロン』が生まれる...
平林初之輔 「昭和四年の文壇の概観」
...食堂やサロンなどではいつも無口で寂しさうな樣子をしてゐる...
堀辰雄 「エトランジェ」
...すつかり壁が繪で埋まつてゐる、小さなサロンに、老詩人は一人の客と元氣よく話してゐた...
堀辰雄 「(ポオル・モオランの「タンドル・ストック」)」
...あの信号は女王がサロンへ再び帰る知らせだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...サロンでは知恵比べが始まっています...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...その後十年ばかりしてサロングを積み出す人ありと聞いたが...
南方熊楠 「十二支考」
...そこにはなおサロン以上のものがあったかもしれない...
和辻哲郎 「漱石の人物」
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