...文体の如何(いかん)を超越したる所に...
芥川龍之介 「雑筆」
...優越の問題を超越せる自然と――相重つて横たはつてゐる...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...個性の中には物理的の時間を超越した経験がある...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...超短波電流をナイフ様(よう)の尖(とが)った金属片(きんぞくへん)に通じ...
海野十三 「科学が臍を曲げた話」
...金星超人だったというわけだな...
海野十三 「地球要塞」
...如何に初め生存競争に都合の好かつた性質でも或る程度を超えると却つて生存競争に不利益なものとなり...
丘浅次郎 「人類の将来」
...元禄の芭蕉という人は人生を超越した人ではあったけれども...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...ブルジョア社会科学はその従来の超階級的自由主義の仮面をぬぎすてて...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...超歴史的でなければならない筈ではないか...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...しかし驚異的の超速度で進められたとはいうものの...
中谷宇吉郎 「原子爆弾雑話」
...「距離そのものは超感覚的知覚には何の影響も及ぼさない」即ち「心の力は空間の限界によって制限されない」という結果になった...
中谷宇吉郎 「心霊現象と科学」
...文學者はノンキに、超然と、ウツクシがつて世間と相遠かる樣な小天地ばかりに居ればそれぎりだが大きな世界に出れば只愉快を得る爲めだ抔とは云ふて居られぬ進んで苦痛を求める爲めでなくてはなるまいと思ふ...
夏目漱石 「鈴木三重吉宛書簡―明治三十九年」
...従って死亡以上に出ずる出生の超過は...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...かくのごとき構想力は本来超越的なものでなければならぬ...
三木清 「解釈学と修辞学」
...孤獨において私は對象の世界を全體として超えてゐるのである...
三木清 「人生論ノート」
...ただそれが単に役割における人間とのみ見られない超越的意味をもっているところに人格があるのである...
三木清 「哲学入門」
...約千石の余を超えていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...必要品の超過は減少し消失するであろう...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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