...晴れた秋の空を見上げながら独(ひと)りぼんやりと幻を趁(お)いかけたりした...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...玉川(たまがわ)の水を趁(お)うて南東に流れて来た...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...あるいは外艦を趁(お)うて羽根田に抵(いた)るも...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...敢(あえ)て流行を趁(お)う考も無いし...
「文士の生活」
...たつきに趁(お)われがちだった...
室生犀星 「津の国人」
...そんな処に趁い詰められた人の悲しみはどうだろう...
室生犀星 「陶古の女人」
...何の役にも立たないくせに日を趁うてふとり...
室生犀星 「日本の庭」
...経之はふたたび庭に下りてはぎ野を趁(お)うことのおろかさを感じた...
室生犀星 「野に臥す者」
...みんなは何日(いつ)となくその蛇を趁わなくなり...
室生犀星 「不思議な国の話」
...あたらしい羽根のつづくかぎり趁つて行つた...
室生犀星 「星より來れる者」
...悪小説家の悪癖は日を趁うて「赤い風船」の聖地から離れて往った...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...その擧句(あげく)には二三人家から飛び出して來てめたん子を趁ひ立てる事は...
室生犀星 「めたん子傳」
...彼女は皇太子妃の後を趁うて写真をとることに...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...観蓮時節趁馨香」の句もある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...ソノ愚轍(グテツ)ヲアエテ趁(オ)ワントスルトハ...
吉川英治 「三国志」
...松永の乱に趁(お)われて...
吉川英治 「新書太閤記」
...と鞭(むち)に趁(お)われて...
吉川英治 「親鸞」
...二三好一族の叛乱に趁(お)われて...
吉川英治 「茶漬三略」
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