...流行を趁(お)つたやうな作...
田山録弥 「解脱非解脱」
...玉川(たまがわ)の水を趁(お)うて南東に流れて来た...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...この書簡は彼が露艦を趁(お)うて長崎に来(きた)り...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...遂に米艦を趁(お)うて下田に赴(おもむ)かんとし...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...昨夜華光来趁我、臨行奪下一金磚、と歌いきって櫓(ろ)を放した...
正岡子規 「句合の月」
...たつきに趁(お)われがちだった...
室生犀星 「津の国人」
...ただ悲しいことを避けながらいつもそれに趁(お)われている女にございます...
室生犀星 「津の国人」
...それが日を趁うてななえに「遠のかれる」いやな感じをあたへた...
室生犀星 「渚」
...何の役にも立たないくせに日を趁うてふとり...
室生犀星 「日本の庭」
...その飛んだ跡へ跡へと趁(お)って最後に押えつけました...
室生犀星 「不思議な国の話」
...女の人もはだかで此の電氣釜に趁ひこまれる場面があつたが...
室生犀星 「帆の世界」
...別に趁(お)うこともしなかったが...
室生犀星 「みずうみ」
...観蓮時節趁馨香」の句もある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...義元を趁(お)う...
吉川英治 「新書太閤記」
...松永の乱に趁(お)われて...
吉川英治 「新書太閤記」
...これを領外へ趁(お)いたてた...
吉川英治 「新書太閤記」
...犬の声にすら趁(お)われるような気持がした...
吉川英治 「親鸞」
...ラジオ東京の連続放送“新・平家物語”も回を趁(お)っている...
吉川英治 「随筆 新平家」
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