例文・使い方一覧でみる「趁」の意味


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...晴れた秋の空を見上げながら独(ひと)りぼんやりと幻を(お)いかけたりした...   晴れた秋の空を見上げながら独りぼんやりと幻を趁いかけたりしたの読み方
谷崎潤一郎 「武州公秘話」

...流行を(お)った美しい帯をしめて...   流行を趁った美しい帯をしめての読み方
田山花袋 「蒲団」

...玉川(たまがわ)の水を(お)うて南東に流れて来た...   玉川の水を趁うて南東に流れて来たの読み方
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」

...ときどき万年町の元締(もとじめ)からくる毎日の新しい小唄を予習することに(お)われていたが...   ときどき万年町の元締からくる毎日の新しい小唄を予習することに趁われていたがの読み方
室生犀星 「幻影の都市」

...おやじの眼を(お)うて木の間...   おやじの眼を趁うて木の間の読み方
室生犀星 「生涯の垣根」

...たましひふかく抱きしめこごゑにいのり燃えたちぬけふのはげしき身のふるへ麦もみどりを震はせおそるるかわれはやさしくありぬれどわがこしかたのくらさよりさいはひどもの遁がれゆくのがるるものを(お)ふなかれひたひを割られ血みどろにをののけどたふとや...   たましひふかく抱きしめこごゑにいのり燃えたちぬけふのはげしき身のふるへ麦もみどりを震はせおそるるかわれはやさしくありぬれどわがこしかたのくらさよりさいはひどもの遁がれゆくのがるるものを趁ふなかれひたひを割られ血みどろにをののけどたふとやの読み方
室生犀星 「抒情小曲集」

...ただ悲しいことを避けながらいつもそれに(お)われている女にございます...   ただ悲しいことを避けながらいつもそれに趁われている女にございますの読み方
室生犀星 「津の国人」

...女の人もはだかで此の電氣釜にひこまれる場面があつたが...   女の人もはだかで此の電氣釜に趁ひこまれる場面があつたがの読み方
室生犀星 「帆の世界」

...その擧句(あげく)には二三人家から飛び出して來てめたん子をひ立てる事は...   その擧句には二三人家から飛び出して來てめたん子を趁ひ立てる事はの読み方
室生犀星 「めたん子傳」

...彼女は皇太子妃の後をうて写真をとることに...   彼女は皇太子妃の後を趁うて写真をとることにの読み方
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」

...内なる光明を(お)って...   内なる光明を趁っての読み方
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」

...ソノ愚轍(グテツ)ヲアエテ(オ)ワントスルトハ...   ソノ愚轍ヲアエテ趁ワントスルトハの読み方
吉川英治 「三国志」

...これを領外へ(お)いたてた...   これを領外へ趁いたてたの読み方
吉川英治 「新書太閤記」

...それに与(くみ)さぬ良民は(お)って...   それに与さぬ良民は趁っての読み方
吉川英治 「新書太閤記」

...と鞭(むち)に(お)われて...   と鞭に趁われての読み方
吉川英治 「親鸞」

...またなにものかを(お)うように...   またなにものかを趁うようにの読み方
吉川英治 「親鸞」

...三好・松永などという乱臣に都を(お)われて...   三好・松永などという乱臣に都を趁われての読み方
吉川英治 「日本名婦伝」

...恐怖に(お)い廻(まわ)された...   恐怖に趁い廻されたの読み方
吉川英治 「松のや露八」

「趁」の読みかた

「趁」の書き方・書き順

いろんなフォントで「趁」


ランダム例文:
彰徳   開裂   寡黙な  

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