...波のように起伏する...
芥川龍之介 「首が落ちた話」
...觀ずるものは人生の起伏する波濤のなかに顛倒し...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...目前に起伏する諸々の社會現象に對しても彼等は注意を怠らない...
橘樸 「支那を識るの途」
...四面の連山のさながら波濤の起伏するがごとく遠く高く連(つらな)れるを...
田山花袋 「秋の岐蘇路」
...起伏するのを受けて...
寺田寅彦 「秋の歌」
...やや複雑な地形に起伏するいろいろの畑地を画布の中へ取り入れた...
寺田寅彦 「写生紀行」
...凡そ文芸の歴史は必ず各時代の傑出せる一家を中心としてあたかも波浪の起伏するが如き状(じょう)をなし...
永井荷風 「江戸芸術論」
...瞬間に起伏する感情の波に揺(ゆす)ぶられるのは恥辱である...
中里介山 「大菩薩峠」
...点々起伏する大雪原...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...あれを見たまえ」と圭さんが幾重(いくえ)となく起伏する青い草の海を指(さ)す...
夏目漱石 「二百十日」
...起伏する駿州の丘陵が霞の中から...
平出修 「計畫」
...いつもえんえんと起伏する山でありながら...
牧野信一 「月あかり」
...けだしこの人その起伏する長鰭を以て飛び翔(か)ける事...
南方熊楠 「十二支考」
...起伏する社会現象をはげしく身にうけながら...
宮本百合子 「あとがき(『宮本百合子選集』第十五巻)」
...かれは眼に起伏する小さい丘や窪地やを快げに見おろした...
室生犀星 「星より來れる者」
...ゆるやかに起伏する丘を左右に侍(はべ)らし...
柳宗悦 「民藝四十年」
...起伏する丘陵一帯の陰から...
吉川英治 「三国志」
...パミール高原に発する崑崙(こんろん)山系の起伏する地脈が支那西部に入っては岷山(みんざん)山脈となり...
吉川英治 「三国志」
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