...すると、はげしい眩暈(めまひ)が、つづいて、二三度起つた...
芥川龍之介 「酒虫」
...凄じい音を立てて鍋がぶつかると共に名状し難い怒号と断末魔の叫喚とが起つた...
アナトール・フランス Anatole France 芥川龍之介訳 「バルタザアル」
...フランシスにとつては悲しい事が起つて來た...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...そのあとは幾つもの波が起つてゐました...
石川三四郎 「浪」
...町民の頭脳(あたま)に起つて来た...
石川啄木 「菊池君」
...自分がこんな田舍で代用教員などをしてるのを恥づる心が起つた...
石川啄木 「葉書」
...幸ひと二人の問題が起つたので...
石川啄木 「天鵞絨」
...裏山の路なほ遠ければとて起つ...
大町桂月 「金華山」
...もう飽いたならあっちへ往こう」「は」青年が起つと仙妃も起って...
田中貢太郎 「賈后と小吏」
...それといふのも暗くなるといふことが自身にとつてもあんまり神秘的に起つて来るからのことなんだ...
中原中也 「私の事」
...が、急に起つた...
夏目漱石 「それから」
...騷ぎはその晩から起つたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ヨーロツパの各国に前後して起つたところのロマンチスムの文学運動には...
平林初之輔 「文学方法論」
...しかし引返さうといふ気の起つて来ない自分に気がつくと...
北條民雄 「道化芝居」
...だつて突然の事件が起つたんですもの...
牧野信一 「鸚鵡のゐる部屋」
...何か国際上の問題が起つた際にも...
正岡子規 「病牀六尺」
...信心から起つたものです...
三田村鳶魚 「物貰ひの話」
...土肥実平は、はっと起つと、顔いろを変えて退がった...
吉川英治 「源頼朝」
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