...「敬礼!」と云ふ叫び声が一かたまりの部下の中から起つて...
新井紀一 「怒れる高村軍曹」
...大いに有りとて起つ...
大町桂月 「十和田湖」
...そして若し此のまゝ腦溢血にでもなつて死んだらどうなるだらうなどといふやうな雜念が湧いて起つた...
近松秋江 「湖光島影」
...ですから其時は宋學の影響を受けて古い經書などを自分の頭で新しい解釋をするといふ風が起つて居つたと考へられます...
内藤湖南 「日本文化の獨立」
...戎狄より起つて國を奪へるもあり...
内藤湖南 「日本文化の獨立」
...住居に起つた突然の火災...
南部修太郎 「死の接吻」
...曹洞の起つた時に此地方には臨濟の地盤既に固まつて居つたからでもあらう...
原勝郎 「鎌倉時代の布教と當時の交通」
...唖の子がものを言ひ出すお伽話にあるやうな奇蹟的出來事は斯して自分の一生の半途に起つた...
福士幸次郎 「太陽の子」
...さあ仕事をはじめようかといふところになると斯んな騒ぎが起つて...
牧野信一 「創作生活にて」
...静かな朝の街道に巻き起つた騒ぎを...
牧野信一 「ダイアナの馬」
...やがて船の中には物凄い大合戦が起つたのであります...
牧野信一 「船の中の鼠」
...只目の前に起つてゐる事の眞(まこと)の姿を明ら樣に知りたかつた...
正宗白鳥 「假面」
...光尚は座を起つとき言った...
森鴎外 「阿部一族」
...此移封は井上河内守正甫(まさもと)の貶黜(へんちゆつ)に附帯して起つた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...親子兄弟が顏を合せれば笑聲(わらひごゑ)が起つたものだ...
森鴎外 「半日」
...天下の乱にのぞんで億民の救生に起つという戦なら...
吉川英治 「三国志」
...戸外(そと)へ』『おれが起つ筋あいはねえ』『出ねえかっ...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...村人の擧ぐる叫びがそれに續いてその小さな入江の山蔭からわめき起つた...
若山牧水 「樹木とその葉」
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