...凄じい音を立てて鍋がぶつかると共に名状し難い怒号と断末魔の叫喚とが起つた...
アナトール・フランス Anatole France 芥川龍之介訳 「バルタザアル」
...お鳥には自分も亦賤業婦風情のやつて來るこんなところへ來たのかと云ふ反省心が起つたやうだし...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...ある年齢から起つて来るやうなことが多い...
田山録弥 「墓の上に墓」
...それは最初は私から起つた...
田山録弥 「自からを信ぜよ」
...尤も遊覽から信仰が起つたら猶更結構でありますが...
内藤湖南 「近畿地方に於ける神社」
...所が宋代に新に起つた文人畫といふもので素人が畫を描くといふことが始まつて來た...
内藤湖南 「近代支那の文化生活」
...所が丁度其頃に不思議にも外部においては蒙古襲來といふ一大事件が起つて居るのであります...
内藤湖南 「日本文化の獨立」
...そこでちよつと動揺が起つた...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...こんな大家(たいけ)に起つた事件の解決を...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...若い弁護人は自分の席を起つて...
平出修 「逆徒」
...たつた今起つたこと...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...次に起つた一問題は...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...一昨日(おととい)のお名残もござれば」伊勢守が起つと...
吉川英治 「剣の四君子」
...右近が息をふきかえして起つと...
吉川英治 「新書太閤記」
...退(さが)っておれ」ここを起つのは何か不安なように...
吉川英治 「新書太閤記」
...大夫も起つと仰せたか』『もちろん...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...そこへ起つと間もなく...
吉川英治 「親鸞」
...一點から起つて次第に四邊に同じ波紋を擴(ひろ)げて行く...
若山牧水 「古い村」
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