...靜かに讀書し思索し戀愛し團欒し休息し安眠するが爲に住宅の功を起すのである...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...古い型の摩擦電気(まさつでんき)を起す発電機らしいものもある...
海野十三 「時計屋敷の秘密」
...やがて首をムックリ起すと...
海野十三 「蠅男」
...それと同時に神武(じんむ)の事業を思い起す...
大隈重信 「吾人の文明運動」
...とすれば部下は不平を起すにきまっています...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...春眠の一句はぐくみつゝありぬ春眠を起すすべなく見まもれり春眠や靉靆(あいたい)として白きもの春眠の一ゑまひして美しき四月八日 笹鳴会...
高浜虚子 「五百五十句」
...火のうちには我々においてこれらの熱あるいは苦痛の感覚を喚び起す或るもの――それが結局どのようなものであろうとも――があるということを私に説得する根拠が存するに過ぎないのである...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...ある人はコロンバスの卵を想起するであろう...
寺田寅彦 「相対性原理側面観」
...戦後の日本に新たな世界的文化気運を起すために...
豊島与志雄 「旅だち」
...スティヴンスンは今でも快く思い起すことが出来る...
中島敦 「光と風と夢」
...忘れた世紀の夢をよび起す...
萩原朔太郎 「宿命」
...仁兵衛が助け起すと...
浜尾四郎 「彼が殺したか」
...社會問題をひき起す...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...己れの愚に疳癪を起す言葉だけなのだ...
牧野信一 「「悪」の同意語」
...この名を見ると誰れでも直ぐ紀州の本宮を想起するが...
牧野富太郎 「植物記」
...環境が我々を喚び起すというのは...
三木清 「哲学入門」
...起すのも気の毒と...
柳田国男 「故郷七十年」
...菊池?」そうだ!それで可児才蔵にも思い起すことができる...
吉川英治 「神州天馬侠」
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