...しかし葉子は愛子や岡への手前すぐ起き上がるのも変だったのでその日はそのまま寝続けた...
有島武郎 「或る女」
...清三はもう十分に起き上がることができなかった...
田山花袋 「田舎教師」
...からだの痛みで起き上がるのが困難だから確かめもせずにやがて忘れてしまっていた...
寺田寅彦 「柿の種」
...皆々思わず起き上がる...
寺田寅彦 「東上記」
...ボーイの昼食をすゝむる声耳に入りたれどもとより起き上がる事さえ出来ざる吾(われ)の渋茶一杯すゝる気もなく黙って読み続くるも実はこのようなる静穏の海上に一杯の食さえ叶(かな)わぬと思われん事の口惜(くちお)しければなり...
寺田寅彦 「東上記」
...その行者はひょいと起き上がるなり...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...起き上がるのもふたたび寝るという理由しかなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...構ってくれるな」と甲野さんは空気枕を傾けたまま起き上がる景色(けしき)がない...
夏目漱石 「虞美人草」
...しばらくして海の中で起き上がるように姿勢を改めた先生は...
夏目漱石 「こころ」
...起き上がるところを隙間(すきま)なく乗(の)し掛(かか)れば...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...起き上がると煙草盆を引寄せて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...まして夏の暑い間は起き上がることもできずにお寝みになったきりだった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...起き上がる事はないのだからな...
コロレンコ Vladimir Galaktionovick Korolenko 森林太郎訳 「樺太脱獄記」
...やがてムックリ起き上がると...
吉川英治 「剣難女難」
...勝豊の起き上がるのを止めて...
吉川英治 「新書太閤記」
...まだ起き上がるいとまなかった敵将の上に躍らせて行った...
吉川英治 「新書太閤記」
...貴様もか」起き上がるなり...
吉川英治 「宮本武蔵」
...むくむくと起き上がる...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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