...夢は常に其赴くが儘に赴いて...
ウィリアム・バトラー・イエーツ William Butler Yeats 芥川龍之介訳 「「ケルトの薄明」より」
...座敷牢へ赴くとて...
泉鏡花 「活人形」
...夢魂いつしか飛んで赴く処は鷹城(たかじょう)のほとりなりけん...
寺田寅彦 「東上記」
...私はその方の学校の視察にも赴く事になった...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...その難に赴く者は誰じゃ...
直木三十五 「南国太平記」
...永劫(えいごう)の理想に向つて人生意気の赴く所...
永井荷風 「浮世絵の鑑賞」
...午後三菱銀行に赴く...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...仙石山を過ぎ電車に乗りて神田小川町仏蘭西書院に赴く...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...わたくしはこの夕月を仰ぎ見て道の赴く方角を推知し...
永井荷風 「枇杷の花」
...同夜十時ごろH山上の湖畔ホテルに赴くと称して去ったのであるが...
浜尾四郎 「死者の権利」
...やはり灯台の見物へ赴く二人の女学生と二人の水兵が道伴れになつてゐた...
牧野信一 「或るハイカーの記」
...余の赴くところへ従はせたきものよ...
牧野信一 「淡雪」
...祖父や祖母に伴はれて東京へ赴く時...
牧野信一 「痴日」
...で、幾つかのさういふ記録を天候に準じて都合好く配列し、その間に、凡庸に規則に当てはまつた、例へば――五時起床、冷浴、機械体操及び軍用ラツパの練習後、午近くまで宿題を検べ、午後水泳に赴く、夕食後一時間海岸散歩、六時半帰宅、八時就寝――といふやうなことを書き、翌日は――前日に同じ、とか――前日の行動と同一なりき――とかといふ風に誌して、それが殆ど全日録の三分の一を占めたのである...
牧野信一 「貧しき日録」
...自然に宮家へ赴くのだと云ふ此が文車の解釈であらう...
正岡容 「下谷練塀小路」
...一つの新しい面へ赴くとき...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...時勢の渦が――その赴く流れの行方が映る...
吉川英治 「大谷刑部」
...かならず大軍をもって援軍に赴く...
吉川英治 「新書太閤記」
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