...男子の赴(おもむ)く場には女子もまたこれに赴くを得るというが如くであれば...
大隈重信 「婦人問題解決の急務」
...彼は好んで危險に赴く...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...自ら起(た)って急遽ロアンダに赴くべき発表を見ては...
橘外男 「令嬢エミーラの日記」
...すなわち感興の赴くままに何の休憩もなしに心と手とを続けさまに動かすことが出来る...
津田左右吉 「偶言」
...自分に明晰に認識せられた善に赴く...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...慶長年間わが賈舶の安南に赴くや...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...今日網走(あばしり)線の鐵道が※別(りくんべつ)まで開通した其開通式に赴くのである...
徳冨蘆花 「熊の足跡」
...赴く点に置いた目安で...
直木三十五 「南国太平記」
...永劫(えいごう)の理想に向つて人生意気の赴く所...
永井荷風 「江戸芸術論」
...批評書へと赴くのではあるまいか...
中原中也 「よもやまの話」
......
仁科芳雄 「國民の人格向上と科學技術」
...泛氷(はんひょう)の危険をおかして海豹島に赴くことになった...
久生十蘭 「海豹島」
...北支へ赴く事になった...
河本大作 「私が張作霖を殺した」
...で、幾つかのさういふ記録を天候に準じて都合好く配列し、その間に、凡庸に規則に当てはまつた、例へば――五時起床、冷浴、機械体操及び軍用ラツパの練習後、午近くまで宿題を検べ、午後水泳に赴く、夕食後一時間海岸散歩、六時半帰宅、八時就寝――といふやうなことを書き、翌日は――前日に同じ、とか――前日の行動と同一なりき――とかといふ風に誌して、それが殆ど全日録の三分の一を占めたのである...
牧野信一 「貧しき日録」
...かくれて潮の西方より翼を伸べて台地に赴くや...
牧野信一 「浪曼的月評」
...とにかく最後はどうなると思う? 一人は東にゆき一人は西に赴く...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...日本へ赴く時その使徒たる人が...
吉川英治 「江戸三国志」
...国もとから長安へ赴くのとぶつかった...
吉川英治 「三国志」
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