...大勢の赴く所亦如何ともなすべからず...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...彼等がどうして相率て堕落に赴くかということを考えねばならぬ...
伊藤左千夫 「茶の湯の手帳」
...彼らの大半は大会に赴くだろうと認識したからである...
魯迅 井上紅梅訳 「端午節」
...余は無知の異郷に赴くにあらざれば...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...更に疾驅してこれに赴く...
田山花袋 「秋の岐蘇路」
...すなわち感興の赴くままに何の休憩もなしに心と手とを続けさまに動かすことが出来る...
津田左右吉 「偶言」
...そしてこの必然性の赴く処の運命を今吾々は存在判断に於て見た...
戸坂潤 「空間概念の分析」
...単身父の看病に京都へ赴くことになった...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...当節は、士も、旗本の如く、悉く遊芸に凝れば、婦女子も、芸妓を見習って、上下、赴くところは、惰弱の道のみ、それと、これと、雲泥の差ではござらぬか...
直木三十五 「南国太平記」
...午後三菱銀行に赴く...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...仙石山を過ぎ電車に乗りて神田小川町仏蘭西書院に赴く...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...風月堂に赴くに恰も松莚子細君と共に在り...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...混沌たる明治文明の赴くところは大正年間十五年の星霜を経由して遂にこの風俗を現出するに至ったものと看るより外はない...
永井荷風 「申訳」
...冬十二月水戸に赴く...
長塚節 「長塚節歌集 上」
...仕度が少々手間どれさうだから……」りら子のところへ赴く途中...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...これから山向うの竜巻村まで赴くのであるが...
牧野信一 「夜見の巻」
...おれはふと思ふおれたちこそ苦闘する中国の兄弟に送られた××(1)の×(2)軍国境を越えて共に暴圧の鎖を断ち切る自由の戦士!いま丘を越え海を越えて武器を携え急×(3)に赴くおれたちではないかとけたゝましく響く喇叭の音におれはふと我に返る(……蒋介石ごときは問題ではない(わが敵はただ第十九路軍……砂風の吹き荒れる営庭で...
槇村浩 「出征」
...六日に伏見に赴く地をなしたのである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
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