...人心のこれに赴く事響(ひびき)の物に応ずるが如くである...
大隈重信 「勢力の中心を議会に移すべし」
...即ち完全に赴くの原因にして...
高木敏雄 「比較神話学」
...後(うしろ)には人心の赴く所(ところ)一ならず...
高山樗牛 「瀧口入道」
...しかれどもわが邦(くに)将来情勢の赴くところ...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...天下の赴くところにだけは...
直木三十五 「南国太平記」
...それが外國に赴くべき直接の原因である...
永井荷風 「新歸朝者日記」
...お君について駒井家に赴くべくわが家を去って以来...
中里介山 「大菩薩峠」
...目立たぬほどずつ衰勢に赴くのは争われません...
中里介山 「大菩薩峠」
...彼等は、莫大な物資を携えての上で、遊里へ赴くの他、婦女に対して戯れの心を持つことは許されなかつた...
牧野信一 「小川の流れ」
...止せば好いのにぐでりんの許へ赴くのです...
牧野信一 「月あかり」
...自分の部屋へ赴く廊下以外には何処に何う続いてゐるものか...
牧野信一 「天狗洞食客記」
...花見へ赴く人達が提灯を振り翳しながら参々伍々隊をつくつて降つて来る...
牧野信一 「南風譜」
...一層家族のゐる小田原へ赴く筈だつたのに...
牧野信一 「二日間のこと」
...私が文藝春秋社などへ赴く時...
牧野信一 「三田に来て」
...おれはふと思ふおれたちこそ苦闘する中国の兄弟に送られた××(1)の×(2)軍国境を越えて共に暴圧の鎖を断ち切る自由の戦士!いま丘を越え海を越えて武器を携え急×(3)に赴くおれたちではないかとけたゝましく響く喇叭の音におれはふと我に返る(……蒋介石ごときは問題ではない(わが敵はただ第十九路軍……砂風の吹き荒れる営庭で...
槇村浩 「出征」
...六日に伏見に赴く地をなしたのである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...詩人は哲學者の如く論理の道を走りて單より複に赴くことなきものなり...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...拙(まづ)い画家も上手な画家も皆自分の心の赴く儘(まゝ)に筆を動かして真面目(まじめ)に自分の世界を作り上げることを楽(たのし)んで居る...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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