...水は低きに赴く...
會津八一 「趣味の向上」
...一体いずこへ赴くべきであろうか...
海野十三 「地球要塞」
...その所有の大理石の山に赴く...
大町桂月 「十和田湖」
...わざわざ丸の内に赴くのである...
高見順 「如何なる星の下に」
...直ちに路をもとめてこれに赴く...
田山花袋 「秋の岐蘇路」
...自分に明晰に認識せられた善に赴く...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...夢魂いつしか飛んで赴く処は鷹城(たかじょう)のほとりなりけん...
寺田寅彦 「東上記」
...論者はよろしく梁山泊(りょうざんぱく)の世界を求めてこれに赴くべきなり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...当節は、士も、旗本の如く、悉く遊芸に凝れば、婦女子も、芸妓を見習って、上下、赴くところは、惰弱の道のみ、それと、これと、雲泥の差ではござらぬか...
直木三十五 「南国太平記」
...夜久米秀治に誘はれ三田文学茶話会に赴く...
断膓亭日記巻之四大正九年歳次庚申 「断腸亭日乗」
...仙石山を過ぎ電車に乗りて神田小川町仏蘭西書院に赴く...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...晩餐後明治座に赴く...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...風月堂に赴くに恰も松莚子細君と共に在り...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...二天子の命ぞ、吾讎撃つは、臣子の分ぞ、遠く赴く...
夏目漱石 「從軍行」
...偶ま重罪人の刑場に赴く者ありて御目に留り...
福沢諭吉 「帝室論」
...五月九日に棠軒は阿部正教(まさのり)に扈随して福山に赴くことを命ぜられ...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...二月六日に文部省の命を受けて浜松県に赴くこととなり...
森鴎外 「渋江抽斎」
...それにその男の帰らぬ旅に赴く一刹那(せつな)が...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
便利!手書き漢字入力検索