...併(しか)し事の起らない先にその赴くところをはっきりと見究めることこそ...
石原純 「雨粒」
...忠敬はそこへ赴くと共に...
石原純 「伊能忠敬」
...余、百穗と共に赴く...
大町桂月 「十和田湖」
...わざわざ丸の内に赴くのである...
高見順 「如何なる星の下に」
...清國に赴くの心事を知るものは必らず...
竹越三叉 「深憂大患」
...船に掉して安房国に赴く...
太宰治 「右大臣実朝」
...舞踏の會に赴くか...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...慶長年間わが賈舶の安南に赴くや...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...午後三菱銀行に赴く...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...いつとても帰り来給ふ用意ある心を抱き老いて死ぬらん心の赴くままに矩を越えざる哲人の境地はやがて寂しい我が家刀自の境地でもあつた...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...これから急拠故郷の母の許へ赴くべき用件に迫られたのである...
牧野信一 「熱海線私語」
...確かに「逃げ出した」とは聞いたが考へて見ると彼等は一帯に「赴く」ことを「逃げる」といふのであつた...
牧野信一 「月あかり」
...ひとり和算家の力でその大勢の赴くところを阻止し得べくもないのであった...
三上義夫 「和算の社会的・芸術的特性について」
...空虚なる国に赴くや...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...「初め、現地に赴くと、馬謖は何と思ったか、山上に陣を取るというので、それがしは、極力、その非を主張し、ついに彼の怒りにふれてしまい、やむなくそれがしの軍のみ、山麓の西十里に踏みとどまりました...
吉川英治 「三国志」
...赴(ゆ)くところまで赴くものとなった...
吉川英治 「新書太閤記」
...資本は土地に赴くであろう...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...それは大会場へ赴くためにあらゆる便宜を供与してもらいたいという意味のものである...
和辻哲郎 「夢」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??