...誠之助一人平然として赴きたりと云ふ...
石川啄木 「日本無政府主義者陰謀事件經過及び附帶現象」
...金円調達のため瓜生野(うりゅうの)村に赴き...
井上円了 「おばけの正体」
...そしてエセックス邸に帰って、彼は伯爵に、ひそかにロンドンを落ちて、ウェルズに赴き、そこで反乱の旗をあげることを進言した...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...或は神界に赴きて後然ることあり...
高木敏雄 「比較神話学」
...乃ち井伊谷に赴き...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...しかれどもわが邦(くに)将来情勢の赴くところ...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...そしてこの必然性の赴く処の運命を今吾々は存在判断に於て見た...
戸坂潤 「空間概念の分析」
...その将(まさ)に静岡に赴こうとする時...
永井荷風 「枇杷の花」
...九州へ雪辱戦に赴いた同門の吉本豊次と...
中里介山 「大菩薩峠」
...)一九一九年戰亂漸く治るや、數年間殆ど全く中絶せられし「ドゥイノ悲歌」を書き續くべく、瑞西に赴き、ジュネエェヴ、ソリオ、ロオザンヌ、ベルヌ、ロカルノ、ベルグ、エトワ等に轉々として滯在しつつ、空しく三年近き月日を過す...
堀辰雄 「リルケ年譜」
...森蔭の古池の辺りへも――臆せず赴き...
牧野信一 「〔モダン紳士十誡〕」
...そしてこの会に講師として招かれ東京から赴いた私は...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...路程もあまり遠からねば例の重き足を曳(ひき)ずりて停車場(すてーしょん)へ赴(おもむ)きぬ...
村井弦斎 「食道楽」
...同じ目的のためにローマに赴き...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...孫権の弟、孫翊(そんよく)は、丹陽(たんよう)の太守となって、任地へ赴いた...
吉川英治 「三国志」
...各の赴(おもむ)く部署は前から決っていた事である...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...自身信州へ赴いて乞い請(う)けてきた一光三尊の善光寺如来(にょらい)の御分身を出迎えたのである...
吉川英治 「親鸞」
...彼の国府に赴(ゆ)く...
吉川英治 「平の将門」
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