...「数日以来(千八百七十六年)日本に赴(おもむ)かばやと思ふ心止(とど)め難し...
芥川龍之介 「骨董羹」
...白雲山の裏山に赴かむとする也...
大町桂月 「妙義山の五日」
...お蔭で営業も至極順調に赴いて参りました……...
薄田泣菫 「茶話」
...十月二十五日発奉天赴(ほうてんにおもむく)長春汽車中作万里平原南満洲(ばんりのへいげんみなみまんしゅう)風光潤遠一天秋(ふうこうじゅんえんいってんのあき)当年戦跡留余憤(とうねんのせんせきよふんをとどむ)更使行人牽暗愁(こうしこうじんあんしゅうをひく)「日露の親和がこの汽車中にはじまり...
谷譲次 「踊る地平線」
...彼女をして赴かしめよ...
田畑修一郎 「南方」
...父親が任所に赴いた後に母だの伯父だのが相談して貰つたものなので...
田山花袋 「道綱の母」
...ここにおいて彼は、その友金子重輔(じゅうすけ)と与(とも)に神奈川に抵(いた)り、横浜に赴き、外艦に近づくの策を講ず...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...差当って大阪へ赴くべき船便は私用のものさえもなかった...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...天下の赴くところにだけは...
直木三十五 「南国太平記」
...忠臣義士が決然家(いえ)を捨てて難に赴(おもむ)かんとする時...
永井荷風 「江戸芸術論」
...附立につき赴き見る...
断膓亭日記巻之四大正九年歳次庚申 「断腸亭日乗」
...仙石山を過ぎ電車に乗りて神田小川町仏蘭西書院に赴く...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...長官のピルザッハが自らマノノへ赴き...
中島敦 「光と風と夢」
...この部屋か或ひは「多くの人々は多様なる彼方に赴くべし...
牧野信一 「痴酔記」
...文久三年柏軒に随つて京都に赴き...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...ひたすらに死に赴くのを見た...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...佐渡は那古屋へ赴いて...
吉川英治 「新書太閤記」
...八幡山城の明石飛騨守景親(あかしひだのかみかげちか)を説きに赴いたものであること...
吉川英治 「新書太閤記」
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