...赭土の採掘が盛んな地域では、地形が大きく変化することがある...
...赭土は鉄分が多く含まれているため、錆止め塗料にも使われる...
...赭土の土壌は水はけが悪く、排水施設が整備されている場所が多い...
...赭土を使用した建築物は、落ち着いた色味が美しいと評判だ...
...赭土の産地である岐阜県可児市では、毎年秋に「赤土まつり」が開催される...
...一ト搖れしたかと思ふとみるまに赭土色の殘骸となつた...
心猿 「九月朔日」
...彼はそれを渡らずに台地の方へ爪(つま)さきあがりの赭土を踏んであがって往った...
田中貢太郎 「蟇の血」
...そこへ脱ぎ棄てられた白足袋の赭土(あかつち)を...
徳田秋声 「足迹」
...赭土(あかつち)の多い禿山(はげやま)の蔭に...
徳田秋声 「あらくれ」
...屋根近くその白壁の一ところが剥脱(はくだつ)していて粗(あら)い赭土(あかつち)を露出させた寂しい眺めが...
原民喜 「壊滅の序曲」
...あんな赭土にはお目にかかりたくたってお目にかかれようもない...
久生十蘭 「魔都」
...靴を赭土まみれにして走り廻っている人間がある」印東はひとを小馬鹿にしたような顔で口を差し挾み...
久生十蘭 「魔都」
...赭土の道に豆粒をまくように穴をあけてつきささるはげしい雨脚(あまあし)を眺めながら...
火野葦平 「糞尿譚」
...赭土(あかつち)の道を砂煙をあげて疾走し出した...
火野葦平 「糞尿譚」
...赭土(あかつち)色に染めだされた彼らの顔の半分は暗い蔭にかくれていた...
本庄陸男 「石狩川」
...腹の底からの嬉しさに歓呼の声を振りしぼる少年たち!赭土の崩れる峠の上で声を涸らして父母と姉弟が叫びながら...
槇村浩 「間島パルチザンの歌」
...そこらあたりはサヨの靴が吸いとられそうに赭土(あかつち)が泥濘(ぬか)っているのである...
「朝の風」
...赭土(あかつち)や岩が裸になっている...
山本周五郎 「青べか物語」
...そのゆるやかな坂道は赭土(あかつち)なので...
山本周五郎 「その木戸を通って」
...そこは赭土(あかつち)の崖(がけ)になっていた...
山本周五郎 「風流太平記」
...裸の赭土(あかつち)つづきで...
山本周五郎 「夕靄の中」
...急峻なる赭土道を駈け下り狭い曲り角に来るたんびにわたくしたちは腋下に冷汗を覚ゆるのであつた...
吉田絃二郎 「八月の霧島」
...だらだら坂になっているアカシア並木の赭土(あかつち)の途を揺られながら...
吉行エイスケ 「バルザックの寝巻姿」
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