...しかしパンの神の額(がく)の下には赭(あか)い鉢に植ゑたゴムの樹が一本...
芥川龍之介 「或阿呆の一生」
...赭(あか)ら顔の大男で...
芥川龍之介 「忠義」
...うすい代赭(たいしゃ)で描かれていました...
上村松園 「古い記憶を辿って」
...立派な河獺(かわうそ)の襟のついたインバネスを着た赭ら顔の肥満紳士がニコやかな笑顔を見せて...
海野十三 「深夜の市長」
...M市の郊外に近い小高い赭土山(あかつちやま)の上にこんもりした雑木林を背景に...
大阪圭吉 「三狂人」
...紙とも付かず皮とも付かぬ強靭(きょうじん)な代赭色(たいしゃいろ)のへなへなした物質が...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...其の太った赭(あか)ら顔には...
谷崎潤一郎 「幇間」
...顔色(いろ)は思い切って赭黒(あかぐろ)く...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...百人隊長のブブリウス・アクヴールスという喘息(ぜんそく)持で赭(あか)ら顔の肥満漢で...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...赭(あか)っ茶けた襖――そういう一部屋が...
直木三十五 「南国太平記」
...荒れ果てた赭土丘(アケズ)の様に全然頭髪の無い人間だって俺は知っている...
中島敦 「南島譚」
...櫟の木はびつしりと赭い葉がくつゝいて居る...
長塚節 「芋掘り」
...誰か妾に似たいゝ人があるんぢやなくつて?」「え?――」男はギツクリとして耳根(みゝもと)迄赭くなつた...
長與善郎 「青銅の基督」
...テラテラに禿げた赭黒い瘢痕(はんこん)が右の眼尻から顳一帯に隆起し...
久生十蘭 「湖畔」
...ひとりでにあおい顔をそめて赭(あか)らむほどであった...
室生犀星 「荻吹く歌」
...老人は顔面を赭土(あかつち)色にし...
山本周五郎 「思い違い物語」
...第一また先生の代赭色になった顔や...
山本周五郎 「桑の木物語」
...赭顔疎髯(しゃがんそぜん)...
吉川英治 「三国志」
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