...その赫々たる両眼は何物も見えなくなったのである...
レオニード・ニコラエヴィッチ・アンドレーエフ 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...殆ど何も食わずに赫々たる太陽の下を八マイルも歩き...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...ナポレオンは決戦戦争の名手で数回の戦争に赫々たる戦果を挙げ全欧州大陸を風靡したが...
石原莞爾 「戦争史大観」
...すなわち三山の遺民は戯曲「忠孝婦人」の玉栄が村原(むらばる)婦人と「御神(んちゃんてぃ)一ツの近親類(ちちやおんぱだん)」といって誇ったように威名赫々たる中山王と神を同じうする近い親類といって喜んだのでありましょう...
伊波普猷 「ユタの歴史的研究」
...久しからずして、運命の波は、其方向を転じ、東天の黒雲を排して、赫々たる太陽の、その麗わしき姿を、中天に示し、生命の光を放って、地上の万物を恵むが如く、甞て逆境に沈淪して、前途殆んど、一点の光明を有せざりし神は、すべての困難を排し、凡ての障碍を破りて、国家生民の為めに国民の人文の為めに、次第に其偉大なる性質を発展するに至る...
高木敏雄 「比較神話学」
...赫々たる大功を奏して武名天下に轟いて居る...
竹越與三郎 「日本の眞の姿」
...すなわち国を愛する心として知られているかの赫々たる美徳はとりわけそうである...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...武備の赫々たるとに向かってさらに意を注ぐことなし...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...ついにわが邦人を海島に駆逐し吾人が故郷にはアリアン人種の赫々たる一大商業国の平民社会を見るに至らんことを...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...彼れが赫々たる戰功に伴へる威望の力に由りたるのみ...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...彼れが赫々たる戦功に伴へる威望の力に由りたるのみ...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...築地より電車に乗り茅場町(かやばちょう)へ来かかる折から赫々たる炎天俄にかきくもるよと見る間もなく夕立襲い来りぬ...
永井荷風 「夕立」
...赫々たる成果とから眼を転じて文学理論の混沌たる現状を見ると...
平林初之輔 「文学の本質について(一)」
...さて今日あの谷に立ち入る旅の者が赫々たる窓二つから目にするは狂いうごめく無数の大影...
エドガー・A・ポオ Edger A. Poe 「ポオ異界詩集」
...この天才の光耀赫々たる狂想に耳を傾けたのです...
牧野信一 「『ユリイカ』挿話」
...けれども赫々たるその功績は没すべくもなく...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...赫々たる武勲を負って朱雋(しゅしゅん)の本営へ引揚げた...
吉川英治 「三国志」
...赫々たる民望をはやくも負っています...
吉川英治 「三国志」
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