...その赫々たる両眼は何物も見えなくなったのである...
レオニード・ニコラエヴィッチ・アンドレーエフ 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...太陽は中天に赫々(かくかく)と輝いていた...
海野十三 「空中墳墓」
...久しからずして、運命の波は、其方向を転じ、東天の黒雲を排して、赫々たる太陽の、その麗わしき姿を、中天に示し、生命の光を放って、地上の万物を恵むが如く、甞て逆境に沈淪して、前途殆んど、一点の光明を有せざりし神は、すべての困難を排し、凡ての障碍を破りて、国家生民の為めに国民の人文の為めに、次第に其偉大なる性質を発展するに至る...
高木敏雄 「比較神話学」
...彼は赫々(かくかく)たる未来ある有為の人物だったが...
コナン・ドイル 新青年編輯局訳 「臨時急行列車の紛失」
...真夏の赫々(かくかく)たる烈日を存分受けて精一ぱい照りかえす花の色彩の美は何とも云えぬ...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...赫々(かくかく)たる行ないをなした人にふさわしいいかめしい顔付きで...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...彼は長き生と赫々(かっかく)たる死とを得たのである...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...築地より電車に乗り茅場町(かやばちょう)へ来かかる折から赫々たる炎天俄にかきくもるよと見る間もなく夕立襲い来りぬ...
永井荷風 「夕立」
...赫々(かくかく)たる功業もなく...
中里介山 「大菩薩峠」
...マダム貞奴の名声を赫々(かくかく)と昂(あ)げさせたものである...
長谷川時雨 「マダム貞奴」
...さて今日あの谷に立ち入る旅の者が赫々たる窓二つから目にするは狂いうごめく無数の大影...
エドガー・A・ポオ Edger A. Poe 「ポオ異界詩集」
...眸の底に赫々とうごいた...
吉川英治 「三国志」
...日輪は赫々と空にありながら...
吉川英治 「三国志」
...南方に赫々(かっかく)たるものがある...
吉川英治 「三国志」
...またあなた様におかれても当年の大志は明らかに百世万民のために赫々(かっかく)と燃えるような意気を確かにお持ちでした...
吉川英治 「三国志」
...そのうしろから赫々(かっかく)と日輪の昇ろうとする彩雲がうごいているのである...
吉川英治 「新書太閤記」
...天下に赫々(かっかく)たる覇力(はりょく)と名声を揚げてゆく...
吉川英治 「新書太閤記」
...赫々(かっかく)たる武勲第一の棟梁(とうりょう)といってよい...
吉川英治 「新書太閤記」
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