...すなわち三山の遺民は戯曲「忠孝婦人」の玉栄が村原(むらばる)婦人と「御神(んちゃんてぃ)一ツの近親類(ちちやおんぱだん)」といって誇ったように威名赫々たる中山王と神を同じうする近い親類といって喜んだのでありましょう...
伊波普猷 「ユタの歴史的研究」
...逃入村(にごろむら)の事を以ても千年にちかき神(しんれい)の赫々(かく/\)たること仰(あふ)ぐべし敬(うやま)ふべし...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...赫々(あかあか)と陽がさしています...
田中英光 「オリンポスの果実」
...梅雨上りの夏の來たことを思はせる暑い日が赫々と前甲板の上を蔽ふたテントの上に照りつけた...
近松秋江 「湖光島影」
...赫々(かくかく)たる成功を収めているのであったが...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「自転車嬢の危難」
...そしてほとんど不可能のうちに絶対の勝利を占めたるその赫々(かくかく)たる初心者は...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...一ツは赫々(かくかく)たる烈日の光を望むが如く...
永井荷風 「浮世絵の鑑賞」
...一ツは赫々(かくかく)たる烈日(れつじつ)の光を望むが如く...
永井荷風 「江戸芸術論」
...初めて原子核構造を探見した元祖として盛名世界に赫々として傳わつています...
長岡半太郎 「湯川博士の受賞を祝す」
...マダム貞奴の名声を赫々(かくかく)と昂(あ)げさせたものである...
長谷川時雨 「マダム貞奴」
...一向(ひたぶる)に名声赫々(かくかく)の豪傑を良人(おっと)に持ちし思いにて...
福田英子 「妾の半生涯」
...しかしまだ燃屑(もえくづ)の山は赫々(かつ/\)と赤く輝いてゐる爐の火にもつと石炭をつぐように頼んだ...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...赫々(かつ/\)と火を起した火鉢に凭つて...
牧野信一 「爪」
...その光輝のいよいよ赫々たることを祈るとも...
吉川英治 「折々の記」
...南方に赫々(かっかく)たるものがある...
吉川英治 「三国志」
...日輪(にちりん)のごとき赫々(かっかく)さがある...
吉川英治 「神州天馬侠」
...彼の意念の火が――生命の火だけが――赫々(あかあか)と求法(ぐほう)の扉(と)に向って燃えているのであった...
吉川英治 「親鸞」
...戸外(おもて)の大地を焦(や)いている大夏(たいか)の太陽にも劣りのない旺(さかん)な仏灯(みあかし)が赫々(かっかく)と燃えていた...
吉川英治 「親鸞」
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