...この前の第三次世界大戦の空戦に赫々(かくかく)たる勲功(くんこう)をたてた大勇将として...
海野十三 「大宇宙遠征隊」
...逃入村(にごろむら)の事を以ても千年にちかき神(しんれい)の赫々(かく/\)たること仰(あふ)ぐべし敬(うやま)ふべし...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...久しからずして、運命の波は、其方向を転じ、東天の黒雲を排して、赫々たる太陽の、その麗わしき姿を、中天に示し、生命の光を放って、地上の万物を恵むが如く、甞て逆境に沈淪して、前途殆んど、一点の光明を有せざりし神は、すべての困難を排し、凡ての障碍を破りて、国家生民の為めに国民の人文の為めに、次第に其偉大なる性質を発展するに至る...
高木敏雄 「比較神話学」
...赫々たる大功を奏して武名天下に轟いて居る...
竹越與三郎 「日本の眞の姿」
...赫々(あかあか)と陽がさしています...
田中英光 「オリンポスの果実」
...梅雨上りの夏の來たことを思はせる暑い日が赫々と前甲板の上を蔽ふたテントの上に照りつけた...
近松秋江 「湖光島影」
...一ツは赫々(かくかく)たる烈日の光を望むが如く...
永井荷風 「浮世絵の鑑賞」
...赫々(かくかく)たる功業もなく...
中里介山 「大菩薩峠」
...長い官府生活の爲めに勳位赫々の貴人もある...
中島徳藏 「巽軒先生喜壽の祝辭」
...赫々の戰果つて云ふ奴を新聞は判こ捺すみたいに毎日書いてやがつたものね...
林芙美子 「なぐさめ」
...赫々(かくかく)たる歴史がある...
エドガア・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「沈黙」
...篝火に赫々と照らし出された楼上の太鼓打ちの誇らかな貌を私たちも心から祝福出来るやうに勉めて措きたいと希うてをります...
牧野信一 「〔婦人手紙範例文〕」
...その光輝のいよいよ赫々たることを祈るとも...
吉川英治 「折々の記」
...赫々(かっかく)と赤い篝火が燃える...
吉川英治 「篝火の女」
...その勇名は赫々(かっかく)たるものがある...
吉川英治 「三国志」
...御勲功の赫々(かっかく)たるほど...
吉川英治 「私本太平記」
...彼の意念の火が――生命の火だけが――赫々(あかあか)と求法(ぐほう)の扉(と)に向って燃えているのであった...
吉川英治 「親鸞」
...赫々(かっかく)と溶鉄の炉(ろ)に燃え...
吉川英治 「山浦清麿」
便利!手書き漢字入力検索