...その赫々たる両眼は何物も見えなくなったのである...
レオニード・ニコラエヴィッチ・アンドレーエフ 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...一段とかたちを改(あらた)め顔面を朱盆(しゅぼん)のごとに赫(あか)くして...
海野十三 「空中漂流一週間」
...赫夜姫の性質もまた...
高木敏雄 「比較神話学」
...熱そうな日が赫々(かっか)と照して...
徳田秋声 「足迹」
...彼れが赫々たる戰功に伴へる威望の力に由りたるのみ...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...新羅の國では元祖の王を赫居世といつて居ります...
内藤湖南 「近畿地方に於ける神社」
...赫々の戰果つて云ふ奴を新聞は判こ捺すみたいに毎日書いてやがつたものね...
林芙美子 「なぐさめ」
...そこだけが赫(かっ)と燃えているようだった...
原民喜 「苦しく美しき夏」
...まあ彼女たちはどんなに目を赫(かがや)かす事だろう……と...
堀辰雄 「木の十字架」
...ことに“OffrandePan”“Bitt”などの詩は赫灼たる古代を喚起せしめて見事である...
堀辰雄 「ノワイユ伯爵夫人」
...あの赫く玉座に触れて砕けるだろう...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...その光輝のいよいよ赫々たることを祈るとも...
吉川英治 「折々の記」
...ご赫怒(かくど)と見て...
吉川英治 「私本太平記」
...赫々(かっかく)たる武勲第一の棟梁(とうりょう)といってよい...
吉川英治 「新書太閤記」
...彼の意念の火が――生命の火だけが――赫々(あかあか)と求法(ぐほう)の扉(と)に向って燃えているのであった...
吉川英治 「親鸞」
...戸外(おもて)の大地を焦(や)いている大夏(たいか)の太陽にも劣りのない旺(さかん)な仏灯(みあかし)が赫々(かっかく)と燃えていた...
吉川英治 「親鸞」
...赫々(かっかく)の天(あま)つ日(ひ)つぎの御子(みこ)をいただいておる...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...すぐ赫怒(かくど)し易い自分の短所が...
吉川英治 「源頼朝」
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