...その赫々たる両眼は何物も見えなくなったのである...
レオニード・ニコラエヴィッチ・アンドレーエフ 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...赫灼(かくやく)として幽遠の大荒原(だいくわうげん)の縱横(たてよこ)を...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...この前の第三次世界大戦の空戦に赫々(かくかく)たる勲功(くんこう)をたてた大勇将として...
海野十三 「大宇宙遠征隊」
...赫夜姫も亦た、月夜に天を仰いで嘆じ、遂に月天使に迎えられて、昇天せしと云う...
高木敏雄 「比較神話学」
...要するに、未開人民が、天上界に超自然的存在を想像し、時としては、或目的の為めに、若しくは或条件の下に、此者と人間との結合の可能なるを、信じたりとの説は、一般に許容す可きものとす、吠のウルヴシも、琉球の天女も、伊香の天女も、赫夜姫と等しく、凡て或る事情によりて、一時人間界に降り来たるものなり...
高木敏雄 「比較神話学」
...頭脳(あたま)が赫(かっ)となって来ると...
徳田秋声 「足迹」
...大義赫々(かくかく)として天下に見(あら)われん...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...赫ら顔の男は柱によりかかるようにしてそのうちに立っていた...
豊島与志雄 「微笑」
...昔のように赫(かっ)と激して...
夏目漱石 「門」
...しかし太陽が赫(かがや)いて地上をいくら温めても...
堀辰雄 「菜穂子」
...もういつものように私に挑むように目を赫かせていらしった...
堀辰雄 「ほととぎす」
...彼女はあまりにも幸福に赫いてゐるやうに見えた...
堀辰雄 「四葉の苜蓿」
...母は赫すように言った...
正岡容 「我が圓朝研究」
...秋の日は赫々(かくかく)たる眼光を放ちて不義者の心を射透(いとお)せるなり...
宮崎湖処子 「空屋」
...何処かに此赫(かがや)きと色とを掬いとる 小籠はないか賢い ハンス・アンデルセンノーウェーで...
宮本百合子 「五月の空」
...その勇名は赫々(かっかく)たるものがある...
吉川英治 「三国志」
...みな赫々(かっかく)と戦果をあげておるか」「ほとんど...
吉川英治 「新書太閤記」
...アルマグロも赫となって答えた...
和辻哲郎 「鎖国」
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