...一段とかたちを改(あらた)め顔面を朱盆(しゅぼん)のごとに赫(あか)くして...
海野十三 「空中漂流一週間」
...白髪頭と赫顔とが好ましからぬハンディキャップであった...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...劉万戸は大いに用いられて声勢赫奕(せいせいかくえき)というありさまであった...
田中貢太郎 「断橋奇聞」
...怖ろしい物の気配がして一抱位ある火の光が赫(かっ)と光った...
田中貢太郎 「不動像の行方」
...ゆめ/\御赫怒(みいかり)をば招(まね)かせらるゝな...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...法然の身体(からだ)から赫奕(かくえき)と光が現われ...
中里介山 「法然行伝」
...聞いていらっしゃらないの」「聞いてるよ」と赫気(かっき)で赤くなった顔をあげた...
夏目漱石 「野分」
...赫(か)っと急(せ)きこんで言った...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...赫つと腹を立てた祖父は...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...赫々たる成果とから眼を転じて文学理論の混沌たる現状を見ると...
平林初之輔 「文学の本質について(一)」
...さうしてその時私達がその前を通りかかつた教會の光つた屋根だけがまだきらきらと日に赫いてゐた...
堀辰雄 「生者と死者」
...橘寺のほうに往くらしい白い道がまぶしいほど日に赫(かがや)きながら見え出しました...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...彼女はあまりにも幸福に赫いてゐるやうに見えた...
堀辰雄 「四葉の苜蓿」
...大陸は波立つた海を赫かせてゐました...
堀辰雄 「リルケ年譜」
...赫つと私の頭上に展けた...
牧野信一 「鬼の門」
...空(そら)の赫く日や...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...田沼意次(おきつぐ)父子君寵を恃(たの)んで威権赫灼(かくしやく)たる時となす...
山路愛山 「頼襄を論ず」
...アルマグロも赫となって答えた...
和辻哲郎 「鎖国」
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