...それから赤鼻で、眼尻が下つてゐる...
芥川龍之介 「芋粥」
...あの通り寒むさうな赤鼻と...
芥川龍之介 「芋粥」
...この赤鼻の五位だけではない...
芥川龍之介 「芋粥」
...さうしてそれと同時に霜げた赤鼻と数へる程の口髭とが何となく一味(いちみ)の慰安を自分の心に伝へてくれるやうに思はれた...
芥川龍之介 「芋粥」
...赤鼻でしかも穴のあたりが...
芥川龍之介 「芋粥」
...赤鼻の五位は、それを真(ま)にうけた...
芥川龍之介 「芋粥」
...例の赤鼻を鞍の前輪にすりつけるやうにして...
芥川龍之介 「芋粥」
...恵印(えいん)はどうやら赤鼻の奥がむず痒(がゆ)いような心もちがして...
芥川龍之介 「竜」
...――小さいのがどうかしたんだな」赤鼻の老拱(ろうきょう)は老酒(ラオチュ)の碗を手に取って...
魯迅 井上紅梅訳 「明日」
...夫婦で道阿弥の赤鼻を賞翫(しょうがん)しながら眠りについた...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...間もなく、積荷で盛上つた黒い船体が見えて来ると、その上に足を踏ん張つて仁王立ちになり、太い棹をいくらか斜に構へ持つた徳次が、河原町の路上をふらついてゐる時の、いくらか赤鼻の、きよろりとした顔とはまるで人がちがつて見えるほど、きつとした引きしまつた面持で、睨みつけるやうに前方に目を配つてゐるのを認めるだらう...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...店の紅殻色(べんがらいろ)の壁に天狗の面が暴戻(ぼうれい)な赤鼻を街上に突き出したところは...
寺田寅彦 「銀座アルプス」
...少し鷲(わし)になった赤鼻...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...赤鼻で目(め)っかちで...
野村胡堂 「呪の金剛石」
...フオル・ボロン氏は茴香酒(ペルノオ・フィス)の匂いのする赤鼻の肥大漢...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...「やあ、金さん、おいで」赤鼻で、禿頭の親父が出て来た...
火野葦平 「花と龍」
...この赤鼻めが」と罵られてゐた...
堀辰雄 「芥川龍之介論」
...脂肪性赤鼻質の彼女の主人の...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
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