...火の如き赤誠は遂に彼をして其愛する北陸の健児と共に従容として死せしめたり...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...啻に辞を低うするに止らず、一片稜々の意気止むべからずして愛子を頼朝の手に委したるが如き、赤誠の人を撼す、真に銀河の九天より落つるが如き概あり...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...私の国防上の見地を軍機上許す限り私としては赤誠を以て説明した積りである...
石原莞爾 「戦争史大観」
...これは皆諸君が党に対する赤誠の致すところであると信じまして...
大隈重信 「〔憲政本党〕総理退任の辞」
...赤誠(せきせい)に富みまするも...
大隈重信 「国民教育の複本位」
...血性赤誠の素ある正信が...
大町桂月 「宗吾靈堂」
...ひたすら忠義の赤誠を披瀝し奉らん純真無垢のお心から...
太宰治 「右大臣実朝」
...よもやこちらの赤誠が通じないことはあるまい...
近松秋江 「霜凍る宵」
...そうしてその赤誠を固執し強調するにのみ急であって...
寺田寅彦 「「手首」の問題」
...やはり役人たちがめいめい思い思いの赤誠の自我を無理押しし合ったのでは役所という有機的な機関が円滑に運転しないから困るという意味であるらしい...
寺田寅彦 「「手首」の問題」
...板垣伯は兩面ある人物なり外は粗放磊落なるに似て内は反つて細心多疑外は直情徑行なるに似て内は反つて險怪隱密外は剛愎偏固なるに似て内は反つて温柔滑脱常に赤誠を口にして善く慷慨すれども...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...國民たるもの赤誠を以て其の歩を進めざるべからず...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...国民たるもの赤誠を以て其の歩を進めざるべからず...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...すべて赤誠と確信から迸(ほとばし)り出(い)ずるものであって...
新渡戸稲造 「ソクラテス」
...赤誠はいつでも出せる...
平出修 「瘢痕」
...破廉恥漢の赤誠とは赤い舌を出す「赤舌」の間違いだろう「面白い全集だ...
宮武外骨 「一円本流行の害毒と其裏面談」
...民兵赤誠隊の編成だった...
吉川英治 「田崎草雲とその子」
...船から赤誠(せきせい)を送った...
吉川英治 「松のや露八」
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