...最も赤裸々に道破せるものにあらずや...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...その苦しみの根源に向つて赤裸々なる批評を加へることを爲しかねてゐた...
石川啄木 「郁雨に與ふ」
...吾人は完全なる努力の充実を全うせんがために、吾人の民族的理想の基礎を牢固(らうこ)ならしめむがために、勝てる者の天与の権威を、大胆に、赤裸々に、充分に発揮せしめざるべからず...
石川啄木 「閑天地」
...かの正々堂々赤裸々として俯仰天地に恥づるなき我が歌に就いて...
石川啄木 「雲は天才である」
...この堂々として赤裸々たる處が却つて敵をして矢を放たしむる的となつた所以であつたのだ...
石川啄木 「雲は天才である」
...赤裸々(せきらら)の姿を見せてはいますけれど...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...着物と一しょにすべての気取りを除去したあとの赤裸々さと...
谷譲次 「踊る地平線」
...そして物質界を赤裸々のままで見る事を忘れる...
寺田寅彦 「科学上における権威の価値と弊害」
...はたして自分自身に対して完全に赤裸々な態度をとり...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...彼は赤裸々なドイツ芸術を見た...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...お互に赤裸々にぶつかり合うこともあり...
豊島与志雄 「別れの辞」
...階級のいかんにかかわらず赤裸々(せきらら)の人間を赤裸々に結びつけて...
夏目漱石 「道楽と職業」
...また赤裸々の豪傑が出て来て他の群小を圧倒してしまう...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...浅ましい卑猥な赤裸々の姿になつて転げてしまつた...
牧野信一 「闘戦勝仏」
...君は全く活躍し、赤裸々であつた...
室生犀星 「愛の詩集」
...私と対座して赤裸々に意志を発表すれば...
森鴎外 「二人の友」
...彼の赤裸々な風貌がうかがい見られる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...貴方はライオン・ロックの高嶺のように赤裸々な方だから正義と自己の信念を愛したのです...
吉行エイスケ 「地図に出てくる男女」
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