...最も赤裸々に道破せるものにあらずや...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...その苦しみの根源に向つて赤裸々なる批評を加へることを爲しかねてゐた...
石川啄木 「郁雨に與ふ」
...この堂々として赤裸々たる処が却つて敵をして矢を放たしむる的となつた所以(ゆゑん)であつたのだ...
石川啄木 「雲は天才である」
...この堂々として赤裸々たる處が却つて敵をして矢を放たしむる的となつた所以であつたのだ...
石川啄木 「雲は天才である」
...六尺似神(じしん)の赤裸々を提げて...
石川啄木 「雲は天才である」
...君が赤裸々で乞食をして郷國(くに)へ歸るといふのは...
石川啄木 「雲は天才である」
...赤裸々に男女陰陽の關係を歌であらはしたり...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...赤裸々の告白をきかされたような感動で...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...はたして自分自身に対して完全に赤裸々な態度をとり...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...人は生活を赤裸々にして羽毛蒲団(はねぶとん)の暖さと敷布(しきふ)の真白(ましろ)きが中に疲れたる肉を活気付けまた安息させねばならぬ...
永井荷風 「夏の町」
...それを精練してゐて己が赤裸々に生きないのが欧羅巴なるに反し...
中原中也 「詩に関する話」
...冬(ふゆ)の日(ひ)は短(みじか)い空(そら)を赤裸々(せきらゝ)に横切(よこぎ)つて大人(おとな)しく西(にし)へ落(お)ちた...
夏目漱石 「門」
...赤裸々な構図の見えすいている野暮な正しさや惨めな欠陥を除けて...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...どんな現実をもっているかということを赤裸々に告げた...
宮本百合子 「偽りのない文化を」
...彼の赤裸々な風貌がうかがい見られる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...その代りに人間の魂をドン底まで赤裸々に解放した...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...因襲の力をはねのけて赤裸々の実力に物を云わせるという当時の社会的情勢を...
和辻哲郎 「鎖国」
...人の価値はこれらの一切の外衣をはぎ去った赤裸々の姿において認められなくてはならぬ...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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