...赤松の生えた泉水の縁(へり)について往くと...
田中貢太郎 「円朝の牡丹燈籠」
...あらかじめ偽(いつわ)って南帝に降(くだ)っていた間嶋(まじま)彦太郎以下三十人の赤松家の残党は...
谷崎潤一郎 「吉野葛」
...殊(こと)に上月記や赤松記は当時の実戦者が老後に自ら書き遺(のこ)したものか...
谷崎潤一郎 「吉野葛」
...赤松(あかまつ)は赭(あか)く黒松(くろまつ)は白っぽい小蝋燭(ころうそく)の様な心芽(しんめ)をつい/\と枝の梢毎(うらごと)に立て...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...赤松家の系図などについて立話しながら...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...右の中村が赤松に催されて...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...研(と)ぎ出したような月は中庭の赤松の梢(こずえ)を屋根から廊下へ投げている...
広津柳浪 「今戸心中」
...景一は京都赤松殿邸(やしき)にありし時...
森鴎外 「興津弥五右衛門の遺書」
...赤松の一代目が一生かかって計画したが...
柳田国男 「故郷七十年」
...彼は対岸の芝生に生えた赤松の肌を眺めて思った...
横光利一 「旅愁」
...その赤松の、幾本もすく/\と立つてゐる太い幹と幹との間をすかして見ると、向ふを一面に限つて、黄褐色の大な山の肌が目にはひる...
吉江喬松 「山岳美觀」
...なぜならば、赤松氏以来、そこに住んでいた黒田家の主筋の人たる小寺政職(まさもと)やら老人たちは、あれほど官兵衛が、(時代はかく成りますぞ)と、あらゆる忠諫(ちゅうかん)と、身を以て、この主家の動向を過(あやま)らすまいと努力したのにかかわらず、その官兵衛を荒木村重に売り、村重と呼応(こおう)して、再度、節義を変え、信長に反(そむ)き、あらゆる妄動(もうどう)と醜態を世に暴露(ばくろ)してしまった...
吉川英治 「黒田如水」
...播磨(はりま)の赤松円心が...
吉川英治 「私本太平記」
...赤松円心父子(おやこ)四人が...
吉川英治 「私本太平記」
...赤松にかこまれた中腹の平地である...
吉川英治 「新書太閤記」
...赤松以来の共に旧家じゃ...
吉川英治 「宮本武蔵」
...その赤松氏の宅地と隣り合っていた菩提寺(ぼだいじ)なので...
吉川英治 「宮本武蔵」
...岡の松はみな赤松であつた...
若山牧水 「梅雨紀行」
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