...嘉吉(かきつ)の乱にいったん滅亡(めつぼう)した赤松の家が再興されたのは...
谷崎潤一郎 「吉野葛」
...之に較べて著しく一応の態をなしているのは赤松克麿氏の書いたパンフレットである...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...深い樹立を出ると疎らな赤松が見え出して窪んだ草原のやうな所になつた...
長塚節 「鉛筆日抄」
...大きな赤松があって...
夏目漱石 「夢十夜」
...赤松らの憎むべき役割の撃破についてアジプロしなければならぬ...
宮本百合子 「刻々」
...樫と赤松に囲まれた離れ座敷は...
夢野久作 「名君忠之」
...矢代は対岸のなまめいた赤松の肌を見上げながら...
横光利一 「旅愁」
...あの赤松の肌と姿である...
吉川英治 「折々の記」
...なぜならば、赤松氏以来、そこに住んでいた黒田家の主筋の人たる小寺政職(まさもと)やら老人たちは、あれほど官兵衛が、(時代はかく成りますぞ)と、あらゆる忠諫(ちゅうかん)と、身を以て、この主家の動向を過(あやま)らすまいと努力したのにかかわらず、その官兵衛を荒木村重に売り、村重と呼応(こおう)して、再度、節義を変え、信長に反(そむ)き、あらゆる妄動(もうどう)と醜態を世に暴露(ばくろ)してしまった...
吉川英治 「黒田如水」
...一面では赤松勢に山陽道ののどくびをしめられたまま...
吉川英治 「私本太平記」
...赤松円心を見るたびにこう訊(き)かぬ日はない...
吉川英治 「私本太平記」
...赤松円心...
吉川英治 「私本太平記」
...――ここら播州(ばんしゅう)の沿海はあらまし赤松円心の勢力下である...
吉川英治 「私本太平記」
...播州(ばんしゅう)には赤松...
吉川英治 「私本太平記」
...――すでに城将の赤松円心は...
吉川英治 「私本太平記」
...赤松の末流で中国土着の豪族たちである...
吉川英治 「新書太閤記」
...はてな、こんな所に邸(やしき)はなし……」ふと見下ろすと、赤松の林の中に、ポチとかすかな灯があった...
吉川英治 「親鸞」
...赤松氏の一族がいた館(やかた)の址(あと)なので室町将軍家の没落とともに...
吉川英治 「宮本武蔵」
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