...車に乘りて赤松の林をあとに...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...赤松の林が、あちらにもこちらにもあって美しく、その間から池の面が見えたりした...
海野十三 「千早館の迷路」
...直ちに峯の赤松に接するの奇觀を呈す...
大町桂月 「明治神宮と松」
...長野種馬所の青草に足を投げ出して休む、右は落葉松林、左は赤松林、前は青々と茂る草のむかうに残雪の八ヶ岳蓼科の連峰、よい眺望である...
種田山頭火 「旅日記」
...面(おもて)をば恨みてぞ焼くしほの山あまの煙と人はいふらんその赤松の姫君がこの尼寺の開基ということであります...
中里介山 「大菩薩峠」
...やがて美しい赤松の林のある溪谷に沿ふて...
濱田耕作 「沖繩の旅」
...この赤松の薪太棒を軽気に振りあげてガラドウ共を追ひ払つた時のことを――...
牧野信一 「バラルダ物語」
...其処とは反対の赤松の裏にも白山羊が出て居る...
宮本百合子 「黒い驢馬と白い山羊」
...即ち赤松は軍部の指令によって或る革命的カンパニアの日にでも...
宮本百合子 「刻々」
...飼主が困ったといわれる(赤松宗旦...
武者金吉 「地震なまず」
...細い赤松の幹を揃えたその対うが街の谷らしかった...
横光利一 「旅愁」
...白い顔の端が外の赤松の林をのぞきました...
吉川英治 「江戸三国志」
...高い赤松の梢をめがけて...
吉川英治 「大岡越前」
...はじめ六波羅方では、対足利の陣に重点を布(し)いたらしいが、その足利勢はたいした戦意でなく、かえって千種(ちぐさ)、赤松の連合軍が、しばしば突破口を作って、九条や月輪(つきのわ)あたりまで兵火に煙らせて来はじめたので、「今は」と急に、兵力の配備をかえ出していたのであった...
吉川英治 「私本太平記」
...進駐の千種(ちぐさ)、赤松、足利の三大将は、協議のすえ、各の任を分担して、すぐそれぞれの陣所を、他方面へ移して行った...
吉川英治 「私本太平記」
...――すでに城将の赤松円心は...
吉川英治 「私本太平記」
...赤松などの人数六...
吉川英治 「新書太閤記」
...播州の豪族赤松の支族(わかれ)で...
吉川英治 「宮本武蔵」
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