...嘉吉(かきつ)の乱にいったん滅亡(めつぼう)した赤松の家が再興されたのは...
谷崎潤一郎 「吉野葛」
...数本の赤松が空高く亭立している...
豊島与志雄 「高千穂に思う」
...ともかくもその当時において屈指の大名であった赤松家の息女が...
中里介山 「大菩薩峠」
...赤松の間に二三段の紅(こう)を綴った紅葉(こうよう)は昔(むか)しの夢のごとく散ってつくばいに近く代る代る花弁(はなびら)をこぼした紅白(こうはく)の山茶花(さざんか)も残りなく落ち尽した...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...私たちの集まつてゐた窓の前にはまつすぐな赤松が何本も立つて...
野上豐一郎 「湖水めぐり」
...赤松大三郎(あかまつだいざぶろう)...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...それは赤松と怒田の二つが在りのまゝの原名だつたのである...
牧野信一 「その村を憶ひて」
...また黒松といい赤松というのもじつはシナマツの一品であって...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...その後にある一間ばかりの丈の赤松の根元に二枚の板をもたせ置けるあり...
正岡子規 「明治卅三年十月十五日記事」
...赤松とくぬぎ欅の雑木林の多い...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...慶長五年七月赤松殿石田三成(いしだかずしげ)に荷担(かたん)いたされ...
森鴎外 「興津弥五右衛門の遺書」
...ともかく私どもとその赤松家とは大変親しくしていた...
柳田国男 「故郷七十年」
...なぜならば、赤松氏以来、そこに住んでいた黒田家の主筋の人たる小寺政職(まさもと)やら老人たちは、あれほど官兵衛が、(時代はかく成りますぞ)と、あらゆる忠諫(ちゅうかん)と、身を以て、この主家の動向を過(あやま)らすまいと努力したのにかかわらず、その官兵衛を荒木村重に売り、村重と呼応(こおう)して、再度、節義を変え、信長に反(そむ)き、あらゆる妄動(もうどう)と醜態を世に暴露(ばくろ)してしまった...
吉川英治 「黒田如水」
...赤松一族の助力なくば...
吉川英治 「私本太平記」
...――首を長くして急援を待つ赤松の白旗城も...
吉川英治 「私本太平記」
...老人は老人で、それ以前も絶え間のなかった――三好、細川、赤松、尼子氏などの治乱興亡の戦語(いくさがた)りを、炉ばたに寄れば、見たこと聞いたこと、幼い者にして聞かせたことであろうし、若い者は、すぐ眼近(まぢか)にあった、高松城の水攻めの陣だの、その年の本能寺の変だの、すぐ翌年の小牧の大会戦だの、そうした話題に、明け暮れ送っていたろうと思われる...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...この中国に覇(は)を唱えた祖先赤松一族の行方はどこにありましょう...
吉川英治 「宮本武蔵」
...守護赤松満祐の兵と戦ってこれに克ち...
和辻哲郎 「鎖国」
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