...阿Qは試験に落第した文童のような謂れなき屈辱を感じて...
魯迅 井上紅梅訳 「阿Q正伝」
...今更驚く謂れやある...
高山樗牛 「瀧口入道」
...年始の禮を缺ぐ謂れもない...
竹久夢二 「砂がき」
...我同胞は一刻も早く此の謂れなき優越感を支那人に對して放棄する必要があると思ふ...
橘樸 「支那を識るの途」
...謂れない悪罵を逞うした折も黙視して...
土井晩翠 「漱石さんのロンドンにおけるエピソード」
...謂れ無き場所へ立寄候歟...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...到底黨弊刷新を期し得可き謂れなきを論じて入會を謝絶したり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...現實世界を外にして政治家の働く可き場所あることなし時代非なればとて政治を中止す可からず政黨腐敗したればとて必ずしも政黨其物を非認す可き謂れなきに非ずや况んや十分政黨の價値を認識せる近衞公に於てをや然らば公は既成政黨に入らむ乎若し既成政黨に入るとせば...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...侯にして藩閥に殉ずるほどの愚人ならば初めより政友会を組織する如き無益の労苦を為すの謂れなく...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...後には謂れなき報償を強請して閣下を陥擠せむと試むるの主謀者なり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...全然謂れない空想ではないことが判る...
長岡半太郎 「物理學革新の一つの尖端」
...謂れなき事なり...
福沢諭吉 「女大学評論」
...重て人に謂れざる様に我身を慎み...
福沢諭吉 「女大学評論」
...今の學者が政談に奔走するも亦謂れなきに非ざるなり...
福沢諭吉 「帝室論」
...木陰で玉石を拾うとの謂れから...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...ここからここに百両持ってはいるが――と可愛い娘を売った謂れを涙まじりでひとくさり聞かすので...
正岡容 「我が圓朝研究」
...稍ことわりあるに似たれど再び考ふればこれも亦謂れなき事なり...
正岡子規 「字餘りの和歌俳句」
...この謂れとかや云々...
南方熊楠 「十二支考」
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