...天下に赤恥を広告する判官や鬼隷(きれい)も少くない...
芥川龍之介 「上海游記」
...さう云ふ不都合な図々しい奴は大勢の中で赤恥をかゝして以後そんな真似をさせない位のつもりで...
伊藤野枝 「内気な娘とお転婆娘」
...よくも乃公(おれ)に赤恥をかかせやがったな...
巖谷小波 「三角と四角」
...赤恥をかかせやあがったな...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...巡査やホテルの人達の前で赤恥を掻いたのも...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「耳香水」
...此の実生活の劇の前に赤恥をかいて消えて失くなる事を望まないならば...
大杉栄 「新しき世界の為めの新しき芸術」
...三週間まえの水曜日みたいな赤恥をかくのは厭(いや)だから...
太宰治 「正義と微笑」
...母や兄に赤恥かかせることになる...
太宰治 「善蔵を思う」
...死ぬる以上の赤恥をかかせられる...
太宰治 「人間失格」
...かっぽれに赤恥をかかせるような事もしたくなかった...
太宰治 「パンドラの匣」
...赤恥(あかはじ)かかんならん...
壺井栄 「二十四の瞳」
...「そして家内に赤恥を掻かせたんでしょう!」と...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...赤恥かかされちょるが……」「玉井金五郎は...
火野葦平 「花と龍」
...自分の女房が赤恥を掻かされても平気の平左なんだからね...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...その場さへ過ぎればあんな赤恥を掻かされたロールツヒ先生だつて翌日は白々しく出入しても...
牧野信一 「山彦の街」
...御免を蒙(こうむ)り序(ついで)にモット手近いところで人間諸君の赤恥を突(つっ)つき出して...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...赤恥をかかせおった...
吉川英治 「剣難女難」
...長者は嫉妬(しっと)ぶかい本妻にいためつけられ、家人子供らには笑われるしで、赤恥をかいた...
吉川英治 「新・水滸伝」
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