...とうとう赤児に変ってしまう...
芥川龍之介 「誘惑」
...所長は生れて四ヶ月目の赤児の母であつた...
エマ・ゴオルドマン 伊藤野枝訳 「死んだ魂」
...僕ら二人は赤児の手をひねるように軽くイカれた前歴があるわけですから...
梅崎春生 「ボロ家の春秋」
...赤児を抱いた人に行き遇(あ)わす毎に幸子がはっと眼を潤(うる)ませるのに当惑したが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...赤児を負った若いかみさんが竹杖(たけづえ)ついて...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...赤児の風呂桶大(ふろおけほど)の飯櫃(おはち)が持て来られる...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...赤児の手を開くがようにそれを開き...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...直ぐ一人の赤児を抱いて出て来た...
中里介山 「大菩薩峠」
...赤児をぞんざいに世話をしてゐた...
牧野信一 「鏡地獄」
...生れて半年ほどの赤児をつれて...
宮本百合子 「カール・マルクスとその夫人」
...赤児の顔をさしのぞくとやはり苦しそうにハアハア言っている...
室生犀星 「童子」
...田端の静かな家のまわりだけしか知らなかった赤児は...
室生犀星 「童子」
...そのとき赤児は、第三回目の劇しい咳と引息で鵞(がちょう)のように泣いた...
室生犀星 「童子」
...おなかは赤児を背負っていた...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...赤児も丈夫だし、母躰にも異状はなかった...
山本周五郎 「その木戸を通って」
...抱いている赤児が自分の子でないことなど...
山本周五郎 「柳橋物語」
...ひかん病の赤児みたいに...
吉川英治 「黒田如水」
...外へ出るといい気もち――赤児(やや)もスヤスヤ寝ていますよ」「まア...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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