...赤ん坊の泣き声に満たされてゐる...
芥川龍之介 「点心」
...それが革命をやるごく小さな手段について語るのに赤ん坊のように臆病であっても...
ピョートル・アレクセーヴィッチ・クロポトキン Pyotr Alekseevich Kropotkin 大杉栄訳 「革命の研究」
...赤ん坊の首が血に染まりながらころりと畳の上に落ちた...
田中貢太郎 「あかんぼの首」
...赤ん坊の真白な帽子が...
豊島与志雄 「オランウータン」
...僅かな月給の余蓄と赤ん坊……...
豊島与志雄 「不肖の兄」
...生まれでた赤ん坊をお鉄さんが取りあげてみると...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...不器量な赤ん坊のような顔をしているわ...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...われわれの現在もっている(現在のみならず将来にしても)育児の知識をさきにたてて赤ん坊を取り扱うということは...
羽仁もと子 「おさなごを発見せよ」
...あの赤ん坊がたしかに我が子だったかどうかは判りません...
浜尾四郎 「途上の犯人」
...机の上には赤ん坊の寫眞が硝子の額の中で笑つてゐた...
林芙美子 「風媒」
...赤ん坊の揺籃(ゆりかご)を私の寝床に作りなおしてくれました...
ジョナサン・スイフト Jonathan Swift 原民喜訳 「ガリバー旅行記」
...赤ん坊もその側に寝かされた...
原民喜 「父が生んだ赤ん坊」
...母鯨にはぐれた鯨の赤ん坊が...
久生十蘭 「手紙」
...赤ん坊は、好きなほうです」五十雄君は、メードさんの顔をみつめたまま、なにか考えていたが、「君が、そうしたいと思うなら……でも、なんのために、そんな……」と、そこまでいいかけて、はっとしたように、口をつぐんだ...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...他人の子が(まだ一面識もない赤ん坊が)何十里か何百里か離れた土地で立つたりころんだりしてゐるのが...
正宗白鳥 「吉日」
...その心に何の動きもあらわれず・その体にも少しも可愛いと思わせるような風情をあらわさない・生れたばかりの赤ん坊を抱っこしたりいたしますが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...月足らずみたような虚弱な赤ん坊だったと申しますが...
夢野久作 「少女地獄」
...……私は抱いていた赤ん坊をどこへ取り落したか全く記憶致しません...
夢野久作 「霊感!」
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