...赤ん坊は母親と苦るしんだ上句...
千家元麿 「自分は見た」
...赤ん坊の生れるばん...
壺井栄 「柿の木のある家」
...赤ん坊をおんぶしてのうえでのことだった...
壺井栄 「二十四の瞳」
...その爺さんが赤ん坊のように兩手を顏に押し當てて...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...赤ん坊は唇のあたりをかすかに震わした...
豊島与志雄 「幻の彼方」
...彼女はぐたぐたして手応(てごた)えのない赤ん坊を手際よく抱き上げて...
夏目漱石 「道草」
...背中の赤ん坊が泣いても...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...赤ん坊が背中にゐたんではうまく出来ない...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...赤ん坊のやうにシクシク泣き始めたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...小判で三千両盗んだ大泥棒があったそうで――」「少し古いな」「外(ほか)には心当りがないそうですよ」「玉屋の主人は幾つだろう」「五十幾つでしょう」「支配人の庄八は六十近いな」「…………」「死んだ甚助はまだ赤ん坊だったはずだし...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...赤ん坊の時から知っている...
長谷川時雨 「渡りきらぬ橋」
...背中の赤ん坊は、老人のようにしぼんで小さくみえました...
林芙美子 「新生の門」
...陽のよく射す明るい家で、わたしは可愛い、赤ん坊を産む...
林芙美子 「淪落」
...鯨の赤ん坊のシクシク泣く声がよく似ていて...
久生十蘭 「手紙」
...毛布で包んだ生後二ヵ月ぐらいの赤ん坊が...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...じっと赤ん坊に注目していたが...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...附紐(つけひも)のひら/\と長く垂(た)れたメリンスの着物にくるんだ赤ん坊を負ぶつた里行きらしいかみさんや...
宮地嘉六 「ある職工の手記」
...――まるで赤ん坊が振袖でも着たように...
山本周五郎 「桑の木物語」
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