...そのやや赤みの褪(あ)せた花には...
芥川龍之介 「好色」
...赤みを帯びたインク壺(つぼ)のような形のやら...
芥川龍之介 「槍が岳に登った記」
...戸板の杉(すぎ)の赤みが鰹節(かつおぶし)の心(しん)のように半透明にまっ赤(か)に光っているので...
有島武郎 「或る女」
...赤みがさしてきました...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「いたずらっ子」
...平生赤みかかった艶(つや)のよい人であったが...
伊藤左千夫 「去年」
...あの黝(くろ)ずんだ赤みと...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...まばらな顎鬚(あごひげ)も赤みがかかっていたが...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...肉の豊かな赤みの濃い頬に...
豊島与志雄 「傷痕の背景」
...」赤みの多い顔に...
豊島与志雄 「傷痕の背景」
...頬の赤みが増してくる...
豊島与志雄 「生あらば」
...ふくらみかげんの瞼に少しく赤みがさし...
豊島与志雄 「復讐」
...家のよろい戸のすき間から漏(も)れてくる赤みがかった光か...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 荒木光二郎訳 「フランダースの犬」
...その足許近くにある、高村さんの桃の實は、ある朝、庭の木にはじめて實つたのをとつて、感興の逸せぬうちにと刻まれた作品(もの)で、稍まだかたい實の青さに、赤みを交へ、もぎつた枝あとの、青い葉の影には、金色の小蜘蛛がかくれてゐる...
長谷川時雨 「桃」
...メイの顔から赤みが消え...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...頬がだんだんに赤みを帯びて来るのが不自然であり...
室生犀星 「性に眼覚める頃」
...いつもぼっと頬に赤みのさした顔が...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...むかしからつやつやと赤みがかった光頭の持主だったが...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
...紅葉の時の赤みも濃い...
和辻哲郎 「京の四季」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??