...翌朝目を覺ました時は、合宿を頼まれた二人――六十位の、頭の禿げた、鼻の赤い、不安な眼附をした老爺と其娘だといふ二十四五の、旅疲勞(たびつかれ)の故(せゐ)か張合のない淋しい顏の、其癖何處か小意氣に見える女...
石川啄木 「赤痢」
...また宇陀(うだ)の墨坂(すみさか)の神に赤い色の楯(たて)矛(ほこ)を獻り...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...鼻の赤い首なんか...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...扉(と)を明けると、老僧の赤い顔、太い腕、女の変に笑つた顔!と、今度はそれとは違つたあるシインが浮び出して来た...
田山花袋 「ある僧の奇蹟」
...破れた赤い洋服を着て目をぎろぎろさせている克子の不敵さでよけいにお母さんの気持をあおった...
壺井栄 「赤いステッキ」
...赤い字はすぐ私の目をとらえた...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...一隅だけ酸漿(ほおずき)のように赤い...
中里介山 「大菩薩峠」
...赤い手帳は野外用のもので...
中谷宇吉郎 「英国日食班の印象」
...自分は重吉の赤い顔をこの時はじめて見た...
夏目漱石 「手紙」
...麻(あさ)の葉を絞つた赤いおちやんちやん――かうだ」皆んなは顏を見合せました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...何んと女持の赤い呉絽(ごろ)の紙入で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...燃えるやうに赤いのも...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...赤いカニの煮つけがつき...
林芙美子 「浮雲」
...それは赤い表紙のパンフレットみたようなものを一番上にして...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...それは一箇の独楽(こま)に赤い小布れが取ッ付いているよう――かんざしが飛ぶ...
吉川英治 「江戸三国志」
...赤い紙片(かみきれ)や青い紙片の魔物や武者は...
吉川英治 「三国志」
...昼から短檠(たんけい)をともした赤い光に...
吉川英治 「神州天馬侠」
...もう、白い雪と、赤い血としか、何ものも見えなかった...
吉川英治 「無宿人国記」
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