...のどの所に赤い首巻(くびま)きをしておとう様のおめしになる燕尾服(えんびふく)の後部(うしろ)みたような...
有島武郎 「燕と王子」
...赤い花びらの一つを...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「雪の女王」
...あれは!)チロチロと揺めく赤いものは...
海野十三 「火葬国風景」
...赤い光のかたまりが見えたそうです...
江戸川乱歩 「天空の魔人」
...櫟井(いちい)の丸邇坂(わにさか)の土(つち)を上(うえ)の土(つち)はお色(いろ)が赤い...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...当時の流行歌(マドロスの恋(こい))を≪赤い夕陽(ゆうひ)の海に...
田中英光 「オリンポスの果実」
...買物の帰りらしい女が赤い護謨外套(マッケントン)の襟を立てて歩道に水煙を蹴散(けち)らしてくる...
谷譲次 「踊る地平線」
...どこからか渡って来た頭髪の赤い...
谷譲次 「踊る地平線」
...黒く黄(きいろ)い烟(けむ)と赤い長い火の影とが……「火事だア...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...彼女はいつも赤い箱枕を使った...
豊島与志雄 「復讐」
...赤い雛壇のところで眼を据えてしまいました...
中里介山 「大菩薩峠」
...赤い可愛らしい帯...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そして、二、三分のちには、北の方の黒雲の間を、流星のように、はやく走る、赤い光が見えた...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...赤い珊瑚のやうな前足で一つびとつ飯粒を掴んで食ふ有様を見ると...
北條民雄 「間木老人」
...私達の自動車が、みすぼらしい小家の一列に続いている村を通り抜けた後、それが見えない八ヶ岳の尾根までそのまま果てしなく拡がっているかと思える凸凹の多い傾斜地へさしかかったと思うと、背後に雑木林を背負いながら、赤い屋根をした、いくつもの側翼のある、大きな建物が、行く手に見え出した...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...赤い椀(わん)には...
槇本楠郎 「母の日」
...赤い胴(どう)に茶色の耳とほおをして...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...顔の色の赤いというのもそれ以上に多かったのである...
柳田国男 「山の人生」
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