...廣く爽かに涼しく胖かなるものとなる事が出來るであらう...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...さうして此の如き生活の廣さと胖けさとから來る云ひ知れぬ悦びを味ふことが出來た...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...前後左右を除く唯一の痕跡に於ける翼段不逝 目大不覩胖矮小形の神の眼前に我は落傷した故事を有つ...
李箱 「二十二年」
...叫喚(あっ)と云って立上(たちあが)る胖響(ものおと)に...
関根黙庵 「枯尾花」
...湯屋の看板に『一浴心広体胖』...
種田山頭火 「行乞記」
...然るに両三日前午後五時頃一人の肥胖漢(ひはんかん)あり...
ドストエウスキー Fyodor Mikhailovich Dostoevski 森林太郎訳 「鰐」
...彼の肥胖漢を消化するはの為めには非常に困難なるべき事論なし...
ドストエウスキー Fyodor Mikhailovich Dostoevski 森林太郎訳 「鰐」
...号を胖庵(ばんあん)といい...
永井荷風 「枇杷の花」
...かく安々と胖(ゆた)かなのである...
夏目漱石 「野分」
...坂部広胖(こうはん)...
三上義夫 「文化史上より見たる日本の数学」
...坂部広胖等があり...
三上義夫 「和算の社会的・芸術的特性について」
...斎は一箇の胖大漢で便々たる腹を有してゐたらしい...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...円顔の胖大漢(はんだいかん)だと云うことだけは看取せられる...
森鴎外 「細木香以」
...主人は河野と云って背の低い胖大漢(はんだいかん)であった...
森鴎外 「細木香以」
...その肥胖(ひはん)のために瞽者(こしゃ)と看錯(みあやま)らるる面(おもて)をば汎(ひろ)く識(し)られて...
森鴎外 「渋江抽斎」
...胖大漢(はんだいかん)の富穀をして色を失って席を遁(のが)れしめたそうである...
森鴎外 「渋江抽斎」
...11655(短き直なる角の胖大鬼等に...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...心広く体胖(たいゆた)かに...
夢野久作 「謡曲黒白談」
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