...贔負(ひいき)をしたりして...
泉鏡花 「海城発電」
...まだ一度もその贔負に失望を与えたことがないものだから...
コナンドイル Conan Doyle 三上於莵吉訳 「白銀の失踪」
...池田の人がひどくその荒木蘭皐の關係と共に富永贔負でありまして...
内藤湖南 「大阪の町人學者富永仲基」
...贔負になるとこんな事ができない...
夏目漱石 「おはなし」
...その内でも柴野(しばの)の旦那には特別御贔負(ごひいき)になったものですから」健三は柴野という名を聞いて急に思い出した...
夏目漱石 「道草」
...決して贔負ではない...
夏目漱石 「無題」
...お家(うち)は堅(かた)けれど他處(よそ)よりのお方(かた)が贔負(ひいき)になされて...
一葉女史 「大つごもり」
...長吉は我が門前に産声(うぶごゑ)を揚げしものと大和尚(だいおしよう)夫婦が贔負(ひいき)もあり...
樋口一葉 「たけくらべ」
...又御贔負(ごひいき)をの嬌音(きやうおん)これたやすくは買ひがたし...
樋口一葉 「たけくらべ」
...又(また)御贔負(ごひいき)をの嬌音(きやうおん)これたやすくは買(か)ひがたし...
樋口一葉 「たけくらべ」
...贔負目(ひいきめ)には雪中(せつちゆう)の梅(うめ)春待(はるま)つまの身過(みす)ぎ世過(よす)ぎ小節(せうせつ)に關(かゝ)はらぬが大勇(だいゆう)なり辻待(つじまち)の暇(いとま)に原書(げんしよ)繙(ひもと)いて居(ゐ)さうなものと色眼鏡(いろめがね)かけて見(み)る世上(せじやう)の物(もの)映(うつ)るは自己(おのれ)が眼鏡(めがね)がらなり...
樋口一葉 「別れ霜」
...おのおの贔負(ひいき)とする仕止師(マタドール)の名を呼びかけるその声々...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...課長殿は「見所のある奴じゃ」ト御意遊ばして御贔負(ごひいき)に遊ばすが...
二葉亭四迷 「浮雲」
...政党では自由党が大の贔負(ひいき)であったから...
二葉亭四迷 「平凡」
...飽く迄も白い雌鷄贔負の私には...
水野仙子 「白い雌鷄の行方」
...でなければ久保田氏は岡田夫人が贔負なのでほめるのだと...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...ことに大向うと言わず土間も棧敷も一斉(いっせい)に贔負贔負の名を呼び立てて...
水上滝太郎 「山の手の子」
...菊池三渓を贔負(ひいき)にしている...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
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