...この方法によつて成功を贏(か)ち得る時...
芥川龍之介 「手巾」
...当然教区民の絶大の敬慕を贏(か)ち得たが...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...一人のやさしき妻を贏ち得たるものは...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...菊崎は勉強家で通っていたし卒業間際にもうある私立大学の教授の椅子を贏得た位なので...
豊田三郎 「リラの手紙」
...贏(か)ち得るものは青楼(せいろう)薄倖の名より他には何物もない...
永井荷風 「梅雨晴」
...然ればよろしく上海の戯園の如く上等桟敷には食卓を据え自由に公然芸者も呼べるようになさば政府も亦意外の遊興税を贏(か)ち得べし...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...輸贏(ゆえい)を争うことの謂(い)いなのであります...
中里介山 「大菩薩峠」
...十月〕『皇帝万歳!』の叫び共に贏((か))ち得られたる花々しきサアルブルックの捷利三十五サンチームにてシャルルロワで売つてゐる色鮮かなベルギー絵草紙青や黄の...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...彼女も贏得(かちう)ることが出来ると思ったのであろう...
長谷川時雨 「樋口一葉」
...明治維新のおり赤忠をもって贏(か)ち得た一切の栄誉は...
長谷川時雨 「芳川鎌子」
...その結果遂に無上の健康を贏(か)ち得たのです...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...言語は別に(思量と倶に)贏ち得らるる(ERWORBEN)者なりと...
森林太郎 「「言語の起原」附記」
...それが一躍して中臈を贏(か)ち得たのは破格である...
森鴎外 「渋江抽斎」
...大いなる功績は此(かく)の如くにして始て贏(か)ち得らるるものである...
森鴎外 「渋江抽斎」
...この公認を贏(か)ち得るまでには...
森鴎外 「渋江抽斎」
...日々これを贏(か)ち得て...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...外ニ贏財(エイザイ)アラシメテ...
吉川英治 「三国志」
...現実の人間界において現実の人を動かしながらしかも現実の人の手には贏(か)ち得られないものとして...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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