...喇嘛仏の画数枚を購う...
芥川龍之介 「北京日記抄」
...今日の古雑誌を購うのと同様に買い取れたかと思うと...
上村松園 「幼き頃の想い出」
...動物園では夫婦者の麒麟(きりん)を購うことに決めた...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...ロンドンを出発するに際し楽器を購うのを忘れたのであった...
レオン・ワルラス Leon Walras 手塚壽郎訳 「純粋経済学要論」
...色々漢籍を購うこともして...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...破損すれば直様古きを棄てて新しきを購うようになった為めであろう...
永井荷風 「巷の声」
...余これを以て生活に必要ならざる玩具春本の類を購うの資となす...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...斯(かく)の如き商品の贋造は固より奸商のなす処深く咎むるに足らずと雖これを購うものの心理に至っては軽々に看過すべきに非ざるなり...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...書籍を購うことが出来た...
長谷川時雨 「渡りきらぬ橋」
...そうして得た金を生きてゆく糧を購うために使ったことのこの二つですが...
久生十蘭 「淪落の皇女の覚書」
...器玩(きぐわん)の意に投ずるものあれば購うて還つた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...購う者も誰々の作として愛するに至った...
柳宗悦 「工藝の道」
...購う人々はむしろ姓名を購(あがな)うように見える...
柳宗悦 「工藝の道」
...そうして購う人にも在銘のものを尊ぶ習慣がますますつのる...
柳宗悦 「工藝の道」
...他にはほとんど誰も購う者がないので...
柳宗悦 「工藝の道」
...購う側も少数の金持に限られてくるのです...
柳宗悦 「民藝の性質」
...だから品物を購うのは...
柳宗悦 「民藝四十年」
...自分の子と妹との命を以て多数の神父やキリシタンたちの命を購うのは...
和辻哲郎 「鎖国」
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