...私を叱つたり賺(すか)したりした...
芥川龍之介 「点心」
...宥(なだ)め賺(すか)すようにした...
谷崎潤一郎 「二人の稚児」
...騙(だま)し賺(すか)そうとつとめる...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...なんのかのと賺(すか)しにくるのさへ腹だたしく...
中勘助 「銀の匙」
...小父(おじ)さんは貧乏だからもっと安いもので今日は負けといてくれ」彼は賺(すか)すようにまた宥(なだ)めるように真事の手を引いて広い往来をぶらぶら歩いた...
夏目漱石 「明暗」
...ともかくもなだめ賺(すか)して新井...
福田英子 「妾の半生涯」
...書生は客を賺(すか)し宥(なだ)めて屋外に誘(いざな)い...
福田英子 「妾の半生涯」
...いろいろに賺(す)かして連れて行こうとするが...
二葉亭四迷 「浮雲」
...宥めても賺しても白状しない...
水野仙子 「女」
...屁を聞かせじと砂に賺(すか)し込む頑民あり...
南方熊楠 「十二支考」
...賺(すか)し屁の放(ひ)り元同然日本における屁の故事を詳(つまび)らかにせねど...
南方熊楠 「十二支考」
...わたしの本を読んで聞かせる声に賺(すか)されて...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 森鴎外訳 「家常茶飯」
...五百は姉を宥(なだ)め賺(すか)して...
森鴎外 「渋江抽斎」
...そして背中の子を賺(すか)しつゝ...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...初めはお蝶をなだめ賺(すか)すようにしてあしらっている様子であったが...
森鴎外 「心中」
...欺したり賺(すか)したりして...
夢野久作 「少女地獄」
...何か欺(だま)し賺(すか)すような風付(ふうつ)きで...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...と母に賺(すか)されて...
吉川英治 「源頼朝」
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