...それを宥(なだ)めたり賺(すか)したりしながら...
芥川龍之介 「奇怪な再会」
...なだめ賺(すか)し...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...悲しみ狂ふ花瀬を賺(す)かして...
巌谷小波 「こがね丸」
...あるいは威(おど)しあるいは賺(すか)し...
巌谷小波 「こがね丸」
...妙子は子供を賺(すか)すように云いながら...
谷崎潤一郎 「細雪」
...子供を賺(すか)すような風に庄造をあやなす癖があった...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...泣き止ないのをやつとなだめ賺した時には...
田山録弥 「波の音」
...一層声を和げて賺(すか)すように...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...なんのかのと賺(すか)しにくるのさへ腹だたしく...
中勘助 「銀の匙」
...その晩私は寐間のかくれ家から無理やりに茶の間の白洲(しらす)へひきたてられて威(おど)しつ賺(すか)しつすすめられたけれど心をきめてがんばつてたら兄がいきなり衿くびをつかまへ妙なことをしてさんざ畳へたたきつけたあげく続けざまに頬ぺたを打つた...
中勘助 「銀の匙」
...だましつ賺(すか)しつしてみても...
中里介山 「大菩薩峠」
...小父(おじ)さんは貧乏だからもっと安いもので今日は負けといてくれ」彼は賺(すか)すようにまた宥(なだ)めるように真事の手を引いて広い往来をぶらぶら歩いた...
夏目漱石 「明暗」
...一つは御容姿のお美しさが心をよく賺(すか)して...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...そして背中の子を賺(すか)しつゝ...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...1695己を快楽(けらく)で賺(すか)すことが君に出来たら...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...なだめ賺(すか)して立退かせてさえおけば...
柳田国男 「年中行事覚書」
...今すでに北軍を賺(なだ)めて寨中に籠めしむ...
吉川英治 「三国志」
...なんと賺(すか)しても肯(き)くどころか...
吉川英治 「宮本武蔵」
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