...「父の遺産を賭しての仕事が大打撃を被りかけたと共に...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...なお細心の注意をおこたらず、身命を賭して、エンジンをおあずかりいたします...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...如何(いか)なる反抗があっても生命を賭して驀進(ばくしん)する...
大隈重信 「明治文明史上に於ける福沢翁」
...国運を賭しての大戦争のさいちゆうでも...
太宰治 「津軽」
...謹直な従僕と称せられるクライは彼の友人で同類であり、またそうであるに恥じぬものである、ということ、この二人の事実捏造者で偽証者が自分たちの喰い物にしようとして被告に油断のない眼を注いでいた訳は、被告はフランス生れであるので、フランスにおける何かの家庭問題のためにそのようにイギリス海峡を渡って幾度も往復しなければならなかったからであり、――もっとも、その家庭問題というのが何であるかは、彼の近親の人々に対する考慮から、被告には、生命を賭しても、打明けることが出来ないのである、ということ...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...長槍取りてヘレネーの一身賭して戰はむ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...私は彼女を全財産を賭しても...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「暗号舞踏人の謎」
...その一死を賭して...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...職を賭してもこの真相を摘発して見せるつもりで...
久生十蘭 「魔都」
...自身の大事なものを「賭して」いないことがわかるのです...
三好十郎 「恐怖の季節」
...筑波の諸氏もことの成否を問わず志のために身命を賭してとの話だったが...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...柏軒も亦身命を賭して其責(せめ)を竭(つく)したのである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...死を賭してかかれば...
吉川英治 「剣難女難」
...たがいに命を賭して...
吉川英治 「三国志」
...つつがなく致すであろうな」「身命を賭して...
吉川英治 「新書太閤記」
...あの女性(にょしょう)たちは、そこに目醒めて、死を賭して、脱け出してきたのだ...
吉川英治 「親鸞」
...生命を賭していることは...
吉川英治 「平の将門」
...大人のくせにそれくらいな理窟がわからないのか」彼としては、死を賭して、やったことだ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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