...「彼女の着こなしが質樸で素敵だね」...
...「この家具は、無駄なデザインが一切なく、質樸な感じがする」...
...「素朴な、質樸な生活に憧れる」...
...「日本の伝統工芸品は、質樸さが美しい」...
...「簡素な色使いや外見の良さが人気を集める質樸なブランドだ」...
...其風采や質樸無難にして具(つぶ)さに平凡の極致に達し...
石川啄木 「雲は天才である」
...其風采や質樸無難にして具さに平凡の極致に達し...
石川啄木 「雲は天才である」
...簡素質樸(しつぼく)であり...
高村光太郎 「美の日本的源泉」
...それを質樸(しつぼく)な婆さんと見たのがこちらの誤りであったか……そんなことを思った...
近松秋江 「霜凍る宵」
...遠く庭の彼方に見える折曲つた廊下の先の部屋にゐて蒲團の綿を入れてゐるお秋といふ三十ばかりの質樸な女中は...
近松秋江 「箱根の山々」
...田舎(いなか)の人の質樸(しつぼく)さと正直さはそのような投げやりな事は許容しない...
寺田寅彦 「田園雑感」
...肥後流の質樸にして剛健なるを愛し...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...他方は質樸ならざるを以て英雄の本色となす...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...」「だれに?」とメルキオルは質樸(しつぼく)に尋ねた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...今日の生活を昔の質樸な生活...
内藤湖南 「大阪の町人學者富永仲基」
...ただ新徴組の一手と――それに東北の質樸(しつぼく)な国侍(くにざむらい)に歯ごたえがある...
中里介山 「大菩薩峠」
...殊に庭の襁褓(おしめ)が主人の人格を七分方下げるように思ったが、求むる所があって来たのだから、質樸な風をして、誰(たれ)も言うような世辞を交(ま)ぜて、此人の近作を読んで非常に敬服して教えを乞いに来たようにいうと、先生畳を凝(じっ)と視詰(みつ)めて、あれは咄嗟(とっさ)の作で、書懸(かきかけ)ると親類に不幸が有ったものだから、とかいうような申訳めいた事を言って、言外に、落着いて書いたら、という余意を含める...
二葉亭四迷 「平凡」
...かかる質樸にして和気靄々(あいあい)たる良風俗あり...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...質樸(しつぼく)な職人気質(かたぎ)から平八郎が企(くはだて)の私欲を離れた処に感心したので...
森鴎外 「大塩平八郎」
...質樸(しつぼく)なれば言葉すくなきに...
森鴎外 「文づかひ」
...質樸なれば言葉すくなきに...
森鴎外 「文づかい」
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