...十銭よけいに出せばいくらか品質のよい気に入ったのが買えるかも知れないではないか...
犬田卯 「錦紗」
...三人とも至極性質のよい若者だ...
コナンドイル Conan Doyle 三上於莵吉訳 「白銀の失踪」
...なか/\よい家庭に育って性質のよい人もありますが...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...小さくとも質のよいダイヤかだ...
豊島与志雄 「慾」
...極めて素質のよい疑惑でありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...質のよい品を売ったので大繁昌(はんじょう)だった...
長谷川時雨 「旧聞日本橋」
...これまた地質のよい丈夫なもので...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「外套」
...できる限り品質のよい大根を作り...
三澤勝衛 「自力更生より自然力更生へ」
...質のよい、若いプロレタリアートは自分等の階級の本当の芸術的表現者を発見するに困難した...
宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」
...質のよい熟練工、技術家、専門家としてきっちりソヴェト生産の中軸的活動者となっている...
宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」
...それは文字どおり品質のよい芸術がそういう描写において常に失わない精神の諧調と休安とを伴っているものです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...」「私もあまり質のよい人とは思わなかったのですが……」「この界隈でも厭がられている暴れ者なんですよ...
室生犀星 「或る少女の死まで」
...質のよい女になると美人よりもつとシンミリした味ひをもつてゐるものである...
室生犀星 「京洛日記」
...ひょっとすると質のよいのが居るかも知れない...
室生犀星 「童子」
...丈夫な質のよい生紙(きがみ)を求めて止(や)みません...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...この地方に磁器がかくも栄えたのは全く質のよい磁土が近くに見出されたからによります...
柳宗悦 「手仕事の日本」
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