...自己の本質に對する自覺の代りに置くことが出來ない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...恐しい質問なので...
太宰治 「乞食学生」
...多少の変質性と色情狂質とを持つてゐた...
種田山頭火 「行乞記」
...三角形の本質からその三つの角の大きさが二直角に等しいといふことが分離せられ得ず...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...そこで社会の本質は...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...従って普遍性・通用性を有つためには(評論ではこの性質が大切で...
戸坂潤 「思想としての文学」
...客の性質によっては...
中里介山 「大菩薩峠」
...彼は質朴なる村人の諒解と...
中里介山 「大菩薩峠」
...形以上のメタフィジックな本質から直観し...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...勢いと活気の性質において観念を印象に類似させるに違いない...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...常に順環小数のやうな別れ話の繰返しに漸く私の生活は精神物質共に日に/\不如意とはなつて行く許りであつた...
正岡容 「滝野川貧寒」
...多くの他の気質の作家にとっては...
宮本百合子 「落ちたままのネジ」
...然れども、これを他の一面より見る時は、気質の純真と、良心の澄明とが反映したる、極めて明敏なる頭脳の所有者にして且つ、小説類の愛好者たる呉一郎が、かかる局面に立ちたる結果起したる、この種の頭脳特有の錯覚に非ざるなきやを保し難し...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...人間本来の純粋性が彼等の体質に保たれてゐる所に視点を置く時...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...李は、黄河で茶を交易した若者は、この男ではないかと、劉の顔を指さして、質問した...
吉川英治 「三国志」
...兄の本質は誰よりも自分が知っている...
吉川英治 「親鸞」
...四名君の質のある人でも...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...(一三)しかしながら労働をもってすべての価値の基礎であると論じ、かつ労働の相対的分量をもってほとんど全く貨物の相対価値を決定するものであると論ずるに当って、私は、労働の異る質を、また一つの事業における一時間または一日の労働を他の事業における同時間の労働と比較する困難を、考慮に入れぬものと考えられてはならない...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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