...浅薄に感激している性質のものばかりなのである...
太宰治 「鴎」
...それとは性質の違つた...
津田左右吉 「歴史とは何か」
...従ってその大きさも質量も見当のつかないような物の運動を示す映画では全く速度加速度の見当がつかない...
寺田寅彦 「映画の世界像」
...即ち3はnにまで次元の性質上拡張されなければならない...
戸坂潤 「幾何学と空間」
...存在ということが物質ということである...
戸坂潤 「辞典」
...大衆の組織的活動に就いての不安(現にメーデーを見よ)・利害の自由な表現についての不安(之は流言飛語に関係がある)・職を擲って着役せねばならぬかも知れぬ不安・そして最も手近かなのは経済的消耗品となることの不安(大衆課税、物質騰貴、其の他)・つまりそうした結局は経済生活と肉体生活とに帰着するものに就いての不安の不断の増加が夫なのである...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...反対に彼は傲慢(ごうまん)な性質で...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...借金を質に入れてまで馬鹿な金を出して...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...この金の性質がですて――ただ利子を生ませる目的でないものですから――実は年末には是非入用だがと念を押して御兄(おあにい)さんに伺ったくらいなのです...
夏目漱石 「野分」
...君は学校に騒動(そうどう)を起すつもりで来たんじゃなかろうと妙(みょう)に常識をはずれた質問をするから...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...この江戸っ子気質(かたぎ)の娘が...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...本質は消滅してしまふことを説明した...
平林初之輔 「諸家の芸術価値理論の批判」
...いい体質を持っているエザウは...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トビアス・ミンデルニッケル」
...蛋白質の多少は主として原料たる大豆の良否に因る...
村井弦斎 「食道楽」
...人を恐れぬ気質は客の多い家庭に育ったことにもよるだろうが...
山本周五郎 「新潮記」
...近年は抑えられていた彼の本質にあるもの――紀州時代にはまま放逸(ほういつ)に発散されていた癇癖(かんぺき)と熱情家らしい血が...
吉川英治 「大岡越前」
...彼の質は天稟(てんぴん)なのだ)と認めるようになっていた...
吉川英治 「親鸞」
...御気質もわかっているが...
吉川英治 「茶漬三略」
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