...人皆天賦の性(さが)あり...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...『二月の一夜』、『五月の一夜』、『翡翠の賦』、『霜月の一日』、『霜月の一夕』、『神無月の一夜』、『神無月の一日』などは、『ゆく春』のうちの『夕の歌』と同じ詩形の試みで、『雷神の歌』は三十六年一月、私が大阪南本町の文淵堂の二階に病臥してゐますと、急に雪催ひの空が曇つて、激しい雷鳴がありました...
薄田泣菫 「詩集の後に」
...すなはち何等かのものに或る必然性を賦課するといふわけではない...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...そしてかようにして自然によって自分に賦与されている...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...人類さえももって遺憾なくその天賦の能力を開発する便宜を有するものなり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...伊藤侯は天賦の辯才あるに拘らず...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...その天賦を殺して基督信徒にならるゝ事を神が望み給ふとは僕は思やしません...
長與善郎 「青銅の基督」
...僕の鈍(どん)は必ずしも天賦(てんぷ)の能力に原因しているとは限らない...
夏目漱石 「明暗」
...天賦(てんぷ)だというだけで...
長谷川伸 「討たせてやらぬ敵討」
...又 詩賦を好む...
久生十蘭 「泡沫の記」
...万世不易の真理とまで信ぜられていた自然法主義および天賦人権説に対(むか)って反対の第一矢を放ったる耳新しき実利主義と...
穂積陳重 「法窓夜話」
...泊る妓の蚊帳の向ふで櫛を替へ泊る妓の汗よけだけがつるさがり泊る妓の肌着になるとちぢこまりかんざしと櫛とを置いてスルリ寝る小待合蚊帳のつり紐ふと見かけニア人になると芸者のカレライスのめばいいんでシヨと芸者トヲ十五十二時が過ぎて待合おもしろし一誦よく岡場所の艶笑場面を賦して毫末も卑賤の感を与へないのはまことにまことに凡手ならざるものがあるではないか...
正岡容 「旧東京と蝙蝠」
...因賦一絶(いちぜつをふし)...
正岡子規 「病牀六尺」
...望みの品は何でもその角中に満つべき力を賦(つ)けた(スミス『希臘羅馬人伝神誌名彙(ジクショナリ・オヴ・グリーク・エンド・ローマン・バヨグラフィ・エンド・ミソロジー)』巻一)...
南方熊楠 「十二支考」
...「壁上掛茶山菅先生家園図幅、聊賦一律...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...真野冬旭は或日向島の百花園に遊んで詩を賦し...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...はたして人間は生れながらにすべての感覚を賦与されているかどうかということである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...概念の固定を防ぐとともに直観に豊富な概念的内容を賦与するのは...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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