例文・使い方一覧でみる「賤」の意味


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...仏法(ぶっぽう)の貴を分たぬのはたとえば猛火(みょうか)の大小好悪(こうお)を焼き尽してしまうのと変りはない...   仏法の貴賤を分たぬのはたとえば猛火の大小好悪を焼き尽してしまうのと変りはないの読み方
芥川龍之介 「尼提」

...休(いこ)ひゐる(しづ)が翁(おきな)を斧(おの)の柄(え)を手握(たにぎ)りもちて...   休ひゐる賤が翁を斧の柄を手握りもちての読み方
上田敏 上田敏訳 「海潮音」

...けだし神を畏るる如きは要するに物質的恩恵を希求する人間の(いや)しき動機より発せしもの...   けだし神を畏るる如きは要するに物質的恩恵を希求する人間の賤しき動機より発せしものの読み方
内村鑑三 「ヨブ記講演」

...更に社寺豪族に隷屬する下の奴僕となつて散所と呼ばれたのであらう...   更に社寺豪族に隷屬する下賤の奴僕となつて散所と呼ばれたのであらうの読み方
竹内勝太郎 「淡路人形座訪問」

...(いや)しい稼業(かぎょう)の女でありながら...   賤しい稼業の女でありながらの読み方
近松秋江 「黒髪」

...それとも貴族が民から特権によって区別されるということがその唯一の本質であるように...   それとも貴族が賤民から特権によって区別されるということがその唯一の本質であるようにの読み方
戸坂潤 「現代哲学講話」

...彼はブルジョア的な経営や管理・支配の事務をみ...   彼はブルジョア的な経営や管理・支配の事務を賤みの読み方
戸坂潤 「現代哲学講話」

...卑しい民(せんみん)...   卑しい賤民の読み方
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」

...腹の(いや)しい母を生かしておいては...   腹の賤しい母を生かしておいてはの読み方
中里介山 「大菩薩峠」

...顔の醜いのを自認するのは心の(いや)しきを会得(えとく)する楷梯(かいてい)にもなろう...   顔の醜いのを自認するのは心の賤しきを会得する楷梯にもなろうの読み方
夏目漱石 「吾輩は猫である」

...お江野は下に育った女ですが...   お江野は下賤に育った女ですがの読み方
野村胡堂 「銭形平次捕物控」

...家の貧富貴を問わず婦人の身に必要の事なりと知る可し...   家の貧富貴賤を問わず婦人の身に必要の事なりと知る可しの読み方
福沢諭吉 「女大学評論」

...履(り)の価が(やす)くなりましたように存じまする」と申上げた...   履の価が賤くなりましたように存じまする」と申上げたの読み方
穂積陳重 「法窓夜話」

...海鱸を最も多しといへり(是其大略にして漁者民等之産物の事に不レ明なれば...   海鱸を最も多しといへり(是其大略にして漁者賤民等之産物の事に不レ明なればの読み方
松浦武四郎 「他計甚※[#「麾」の「毛」に代えて「公の右上の欠けたもの」、第4水準2-94-57](竹島)雜誌」

...そこにはなんらしい分子はないのだ...   そこにはなんら賤しい分子はないのだの読み方
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「悩みのひととき」

...吉村忠雄氏又は次郎生は「卑階級」の人間に特有な「今や國事は日日に多端で三文文士の御託を聞くよりも一人でも多くの實際家を必要としてゐる」と...   吉村忠雄氏又は次郎生は「卑賤階級」の人間に特有な「今や國事は日日に多端で三文文士の御託を聞くよりも一人でも多くの實際家を必要としてゐる」との読み方
水上瀧太郎 「貝殼追放」

...卑(ヒセン)ニ依ラズ...   卑賤ニ依ラズの読み方
吉川英治 「私本太平記」

...ヶ嶽の後、同僚の加藤福島を始め、七本槍とうたわれた若者はみな千石、二千石の加増をもらったが、佐吉は、実戦の武功といっては、首一つ取っていないので、彼にも加増の恩命があったとき、固くそれを辞退していた...   賤ヶ嶽の後、同僚の加藤福島を始め、七本槍とうたわれた若者はみな千石、二千石の加増をもらったが、佐吉は、実戦の武功といっては、首一つ取っていないので、彼にも加増の恩命があったとき、固くそれを辞退していたの読み方
吉川英治 「新書太閤記」

「賤」の読みかた

「賤」の書き方・書き順

いろんなフォントで「賤」

「賤」の英語の意味

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