...時よたは勿論夫れを用候方も不依貴賤...
伊波普猷 「ユタの歴史的研究」
...けだし神を畏るる如きは要するに物質的恩恵を希求する人間の賤(いや)しき動機より発せしもの...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...その話をしてゐたときの芥川には少しも伯母を賤しめてゐる樣子はなかつた...
小穴隆一 「二つの繪」
...論理的必然の結論たる尊王賤覇(せんぱ)に到着せずんば...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...最も卑劣な賤しい行為であった...
豊島与志雄 「反抗」
...賤民(せんみん)どもであり...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...」役者の仕着(しき)せを着た賤(いや)しい顔の男が...
永井荷風 「すみだ川」
...實は折入つてのお願ひがございまして」人品骨柄賤(いや)しくないのが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「君の排斥した許容・怯懦とは僕における賤民の影だったのだね...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...「賤民の群れに身を落としめることを肯(がえ)んじまい...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...卑賤(ひせん)にそだちたる我身(わがみ)なれば...
樋口一葉 「軒もる月」
...執鞭の如き賤職なりとも...
箭内亙訳註 「國譯史記列傳」
...賤ヶ嶽方面の味方については...
吉川英治 「新書太閤記」
...賤(しず)ヶ嶽(たけ)につづく東方の一山である...
吉川英治 「新書太閤記」
...賤ヶ嶽附近を席捲(せっけん)し...
吉川英治 「新書太閤記」
...貴賤の隔(へだ)てをやかましくいう当時でも...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...賤(いや)しい手つきで...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...やたらに人間どもが賤(いや)しく見えてならなかった...
吉川英治 「柳生月影抄」
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