...賢明なる黒田氏が調査せられた通り...
江戸川乱歩 「一枚の切符」
...わが同胞の賢明な人や善良な人を尊敬することを好んだ...
スティーヴンスン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」
...最も賢明な人間でも生きることによって絶対的価値のある何事かを果して学んだかどうかほとんど疑ってよろしい...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...何ぴとも人間の生活の公平もしくは賢明な観察者であることはできない...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...賢明な君の事だから...
太宰治 「パンドラの匣」
...ペレニウスの侍妾(じしょう)アギナという賢明な女のために...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...それというのも大概は科学者自身に筆を執らせてそれを掲載するという賢明な方法をとっているので...
寺田寅彦 「ジャーナリズム雑感」
...より賢明な省察が見い出したものである...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...賢明な教師は、原始基督教徒の樣々な困苦艱難や、殉教者の苦難や、十字架を負ひて我に從へと弟子たちを導き給ふ、我等の尊き主御自身の御教訓や、その他、『人はパンのみにて生くる者に非ず、唯神の凡の言(ことば)による』といふ主の御戒(いまし)め、或は『若し爾曹(なんぢら)我が爲に飢ゑ渇(かわ)く事あらば爾曹(なんぢら)幸なり』といふ主の御慰めなど、すべてこれらを引用する機會をそこに持つ譯です...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...たとえばもっと賢明なのは...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...たぶんグラントにとって賢明なのは家でじっとして...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...こんな風に我々の間でも最も賢明な人々がただその場合々々に目に見るところだけを基にして...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...それに風の方が我々人間よりも賢明なのだ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...そうして最も賢明な智慧は...
柳宗悦 「工藝の道」
...大衆は強く賢明な指導者に率いられるときは恐るべき力を揮(ふる)うが...
矢部貞治 「政治学入門」
...この急場(きゅうば)を賢明な御思慮によって...
吉川英治 「新書太閤記」
...さすがに兵事に老巧な真田昌幸の賢明なところだった...
吉川英治 「新書太閤記」
...ピサロは古い権威を利用することの賢明なるを考えて...
和辻哲郎 「鎖国」
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