...七年戦争につき有名な著述をした英人ロイドは一七八○年「賢明なる将軍は不確実なる会戦を試みる前に常に地形...
石原莞爾 「戦争史大観」
...ひどく七郎の母親の賢明なことに感じ入った...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「田七郎」
...また最も賢明なる事業と考へて居る...
戸川秋骨 「翻訳製造株式会社」
...單に賢明なだけではなく時としては俊敏ですらあり...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...ある賢明な乞食(こじき)が言ったつぎの警句を...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...国民のうちのもっとも賢明なる種族である...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...この時の賢明なる軍艦奉行配下の組頭が心得ていたのでしょう...
中里介山 「大菩薩峠」
...その出立の前に当って、賢明なるお松は、こういうことを思案しました――そんなこんなの出来事のために、自分の心に大きな悩みを持たせられているけれども、それよりも、こんなことのために、船長の意気を沈ませてはならないこと、船中の人々の気を腐らせてもいけないということ、だから、自分がまず誰よりもつとめて快活にして、船長をはじめ皆の気を引立てることにつとめなければならない...
中里介山 「大菩薩峠」
...文学者自体の実状を反省してみることは却て賢明なことであらう...
中原中也 「撫でられた象」
...流石賢明なあなたも考えられないと見えます...
浜尾四郎 「悪魔の弟子」
...より賢明な省察が見い出したものである...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...賢明な判断をしたのか知りません...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...自然の賢明なる配心であつて...
牧野信一 「嘆きの谷で拾つた懐疑の花びら」
...賢明な男の人は、女が一番求めているのは、独立であって、しかも女自身では、表現することが出来ない、自分がいま求めているものは何であるか、ということを、自分の問題として、はっきり世の中に訴える力、実行して解決して行く力をもっていない、その気風を非常によく理解していたということがわかります...
宮本百合子 「幸福について」
...俗人かえって賢明なり...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...それに風の方が我々人間よりも賢明なのだ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...だが彼のこの賢明な思惟が...
柳宗悦 「工藝の道」
...賢明なそこもとが...
吉川英治 「私本太平記」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??