...婦人は勤勉で、細心で、注意深く、政治とか相場とかいう道楽もまずありませんから、賢明なる主婦は、往々にして主人以上の働きをする場合があるのであります...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...ただし賢明な者のみが彼等の福利を善用するのである――文明は一層良い住宅を一層高価でなく作り出したということを示さなければならない...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...そのおぼつかない筆一本だけにたよって東京の賢明な文人たちに伍して暮して行くなど...
太宰治 「男女同権」
...ペレニウスの侍妾(じしょう)アギナという賢明な女のために...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...ひどく七郎の母親の賢明なことに感じ入った...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「田七郎」
...賢明なる本誌読者の銷閑(しょうかん)パズルの題材としてここに提出したいと思う次第である...
寺田寅彦 「災難雑考」
...」「賢明な処置です...
三上於菟吉訳 大久保ゆう改訳 「踊る人形」
...反抗しないで寛大であるのがすなわち賢明なやり方だと...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...検事は賢明な人で...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...賢明な人間たちよ...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...賢明な政治家カブールら二...
蜷川新 「天皇」
...ここに気付かれぬのは賢明なる検事にも似合しからぬことだと皮肉を浴びせ...
浜尾四郎 「死者の権利」
...もっと賢明なやりかたであったろう...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...より賢明な省察によって...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...賢明な教師は、原始基督教徒の樣々な困苦艱難や、殉教者の苦難や、十字架を負ひて我に從へと弟子たちを導き給ふ、我等の尊き主御自身の御教訓や、その他、『人はパンのみにて生くる者に非ず、唯神の凡の言(ことば)による』といふ主の御戒(いまし)め、或は『若し爾曹(なんぢら)我が爲に飢ゑ渇(かわ)く事あらば爾曹(なんぢら)幸なり』といふ主の御慰めなど、すべてこれらを引用する機會をそこに持つ譯です...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...だが彼のこの賢明な思惟が...
柳宗悦 「工藝の道」
...賢明な仁(じん)と...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...賢明な大将は、事のよしあしは自分で判断する...
和辻哲郎 「埋もれた日本」
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