...さくら音頭の銀座(ぎんざ)から遠望した本職のジャーナリストの目にいかに映じるかは賢明なる読者の想像に任せるほかはないのである...
寺田寅彦 「ジャーナリズム雑感」
...又もう少し賢明な場合にはマルクス主義を華厳教や空観に帰着せしめたりすることも出来る...
戸坂潤 「範疇の発生学」
...單に賢明なだけではなく時としては俊敏ですらあり...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...この賢明なる青年達が...
直木三十五 「死までを語る」
...賢明な人間たちよ...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...幕府の賢明な政治家の手で実行された...
蜷川新 「天皇」
...もっと賢明なやりかたであったろう...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...自から賢明な人間と称している我々一同が...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...神の賢明な計画である...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...しかしこの常識には賢明な處世法が示されてゐる...
三木清 「人生論ノート」
...しかしこの常識には賢明な処世法が示されている...
三木清 「人生論ノート」
...尼にして深い山へ入れてしまいましたほうが賢明ないたし方だったのでしょうが」と言って泣くのも中の君にはかわいそうで...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...最も賢明な最も能ある者にとっては...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...その教えをうけた最も賢明な先生の所にかけつけなければならない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...最も賢明な哲学者たちの一派〔ピュロン派〕はいう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...それは決して決して和合に至る賢明な道とはならぬ...
柳宗悦 「朝鮮の友に贈る書」
...あれをお認めになりましたならば、賢明なる諸君は、もはやこの闇黒が、尋常一様の闇黒でない事を充分に御推察になった事と信じます...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...賢明な読者は、疾(と)く諒(りょう)として下されているものと思う...
吉川英治 「茶漬三略」
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