...「賢君、君の山越えの企ては、大層帰りが早かったですな...
泉鏡花 「悪獣篇」
...朝なんざ崖(がけ)に湧(わ)く雲の中にちらちら燃えるようなのが見えて、もみじに朝霧がかかったという工合でいて、何となく高峰(たかね)の花という感じがしたのに、賢君の丹精で、机の上に活かったのは感謝する...
泉鏡花 「悪獣篇」
...私は賢君が知っとる通り...
泉鏡花 「悪獣篇」
...一つ畳み込んで懐中(ふところ)へ入れるとしよう、賢君、ちょっとそこへ休もうではないか...
泉鏡花 「悪獣篇」
...「賢、」と呼んだ、我ながら雉子(きじ)のように聞えたので、呟(せきばらい)して、もう一度、「賢君、」「は、」と快活に返事する...
泉鏡花 「悪獣篇」
...賢君に対して殆(ほと)んど献身的に尽したのは...
泉鏡花 「悪獣篇」
...およそ明主と称し賢君と唱えらるるもの...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...賢君忠臣の事蹟(じせき)を空(むな)しく地下に埋もれしめる不甲斐(ふがい)なさを慨(なげ)いて泣いた...
中島敦 「李陵」
便利!手書き漢字入力検索