...極めて凡庸な暗愚な皇帝に過ぎなかったように思われます...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...映画を見ることによって吾々は凡庸な観察眼の代りに異常に鋭い観察者の眼を獲得することになる...
寺田寅彦 「教育映画について」
...決して凡庸な自然科学専門家に出来ることではない...
戸坂潤 「思想としての文学」
...少なくともそういう思想を自分でつかんだ本人は決して凡庸な人物ではあり得ない...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...その凡庸な域を脱するために努力をするよりもむしろ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...その凡庸な性格を...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...もっとも凡庸な者どもも権力を得るときには...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...凡庸な眼で見られた凡庸な家常茶飯事...
豊島与志雄 「ヒューメーンということに就て」
...凡庸な恋愛風俗と室町時代の仏教思想をなえまぜたようなたわけた話ではない...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...私のかつての凡庸な世界旅行も...
正宗白鳥 「幼少の思ひ出」
...小説にかかれるまでもなく踏み古された凡庸な道ではなかろうか...
宮本百合子 「「結婚の生態」」
...退化した凡庸な霊魂は哲学に適しない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...両方の中間にある凡庸な詩は...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...そこには知るに値する事実や凡庸ならざる考察が充満している」...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...凡庸な民器と見過ごされがちな品々に...
柳宗悦 「美の国と民藝」
...うは置きのほし菜(な)刻(きざ)むもうはの空野坡(やば)馬に出ぬ日は内(うち)で恋する 芭蕉かせ買ひの七つ下(さが)りをおとづれて利牛(りぎゅう)これなどは明らかに賤(しず)が伏屋(ふせや)の最も凡庸なる者の生活であって...
柳田国男 「木綿以前の事」
...凡庸な無名の草が...
柳田国男 「雪国の春」
...けわしい世潮にはとても抗しえない凡庸な大将だった反面...
吉川英治 「随筆 新平家」
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