...極めて凡庸な暗愚な皇帝に過ぎなかったように思われます...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...四海兄弟みんな凡庸な人間ばかりになったというユートピアを夢みる人たちには徹底的な災難防止が何よりの急務であろう...
寺田寅彦 「災難雑考」
...中庸で凡庸なものなのである...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...又更に事実上の現象として一見した限りでは多数者の平均的な凡庸な見識のことにすぎぬにしても...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...そしてこういう生活には、その背景として、父祖から伝えられてる少しの財産と、凡庸な家長とが、予想されるものである...
豊島与志雄 「坂田の場合」
...そして、自分の恥ずかしいこと、凡庸なこと、卑劣なこと、誓いを破ったこと、などを話した...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...その凡庸な性格を...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...凡庸な眼で見られた凡庸な家常茶飯事...
豊島与志雄 「ヒューメーンということに就て」
...凡庸な君主は細工をするやうになり...
内藤湖南 「支那史學史概要」
...あの偉大にして凡庸なる大作家程...
中島敦 「光と風と夢」
...凡庸な医者どものために...
久生十蘭 「泡沫の記」
...どのような凡庸なる探偵といえども当然の断案を下すのに躊躇することはあるまい...
久生十蘭 「魔都」
...一羽の無心な小鳥が悪いそして凡庸な教育者よりも善い事を教えて呉れると云うのは...
松永延造 「職工と微笑」
...ビビイの足もとにいる彼の小さい凡庸な同輩たちの中には...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「神童」
...実際凡庸な民衆はあの怜悧(れいり)な個人より...
柳宗悦 「工藝の道」
...その国民の風俗は眠い醜い凡庸なものに沈むでしょう...
柳宗悦 「民藝四十年」
...うは置きのほし菜(な)刻(きざ)むもうはの空野坡(やば)馬に出ぬ日は内(うち)で恋する 芭蕉かせ買ひの七つ下(さが)りをおとづれて利牛(りぎゅう)これなどは明らかに賤(しず)が伏屋(ふせや)の最も凡庸なる者の生活であって...
柳田国男 「木綿以前の事」
...凡庸な無名の草が...
柳田国男 「雪国の春」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??