...兎(と)に角(かく)現世(げんせ)の見舞者(みまいて)よりはずっと賑(にぎや)かでございました...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...此のプランタンで永井君に取つても私に取つても新聞の三面欄を賑はす餘り芳しからぬ事件が生じた...
生田葵山 「永井荷風といふ男」
...私の絵でうんと賑わしてやろうと...
上村松園 「わが母を語る」
...賑やかな商店の多い小路で突きあたりに印形屋の看板の見える街...
谷崎潤一郎 「秘密」
...賑かだつたがな...
田山録弥 「船路」
...公園の中は最前よりも一層賑(にぎや)かである...
夏目漱石 「野分」
...彼方へ此方へと賑やかに繰り出します...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お月樣なんかそつちのけの賑ひでしたが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...薄寒いのに夕凉(ゆふすゞ)みの人通りで大變な賑ひだ」「それは何んの禁呪(まじなひ)だ」「何んかの彈(はず)みで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...梯子段はお百度石の前ほどの賑わいだ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...まことに織るが如き賑はひです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...賑やかな四川路底の日本人の旅館に拜みこむやうにしてやつと小さい部屋をとつた...
林芙美子 「秋果」
...枯木も山の賑わいじゃあないが...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...その顔面の賑やかさは...
堀口九萬一 「東西ほくろ考」
...一日一日と道行く人の着物が白くなって行くと柳屋の縁台はいよいよ賑(にぎ)やかになった...
水上滝太郎 「山の手の子」
...賑(にぎ)やかにわっと騒いで呉れ」昌平は勇気りんりんと叫んだ...
山本周五郎 「七日七夜」
...大勢で賑(にぎや)かによく働きよく笑える家庭が理想だった...
吉川英治 「新書太閤記」
...もっと暖かくなって人出が賑(にぎわ)う頃にもなれば千種(ちぐさ)も萌えているし花も咲いていよう...
吉川英治 「宮本武蔵」
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