...お蓮はあの賑かな家(うち)にいた時...
芥川龍之介 「奇怪な再会」
...また賑やかな都へ出て...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...いつも渠(かれ)等の談話を賑はすのは田邊獨歩であつたが...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...家の中がなんとなく賑かになった...
大阪圭吉 「寒の夜晴れ」
...とても神港軒のコツク場のやうに賑やかではなかつた...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...宮市の天満宮は賑ふだらう...
種田山頭火 「其中日記」
...その静かなのを却って楽しく賑かなものに思っていたのだが...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...だん/\賑やかな処へ出て行つた...
徳田秋声 「町の踊り場」
...いずれ御褒美があろうし――お袋に、見せてやりてえや」右源太は、賑やかな、両国河岸を、水茶屋の前へきた...
直木三十五 「三人の相馬大作」
...彼方(かなた)に横(よこた)はる永代橋(えいたいばし)には人通(ひとどおり)賑(にぎや)かに...
永井荷風 「江戸芸術論」
...夏の涼みの賑わいも今宵あたりは頂上と思われる晩...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...年始廻りの中食で賑はつてゐたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...彼女たちはその日から賑(にぎ)やかに工場へ流れて行った...
原民喜 「壊滅の序曲」
...世にも怪奇瑰麗な賑々しい騒ぎであつた...
牧野信一 「バラルダ物語」
...正(まさ)しく賑やかに酒宴を始めた...
山本周五郎 「寒橋」
...王の通った街々はどこでも賑(にぎ)やかでない処は無く...
夢野久作 「白髪小僧」
...城内は南北の大街と東西に貫く四条の大街に巨舗大桟が集まつて賑つてゐる...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...こりゃあ何とも賑やかだわえ...
吉川英治 「新・水滸伝」
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