...いつも賑(にぎ)やかな人であるだけに...
太宰治 「故郷」
...町は歳暮の売出しで賑(にぎ)わい...
徳田秋声 「縮図」
...賑やかで面白い東京から帰って来ると...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...昨日あれほど賑(にぎお)うた見世物小屋のあたりは...
中里介山 「大菩薩峠」
...今まで賑やかだつたので...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...こんなに賑やかになつてますけど...
林芙美子 「瀑布」
...やられるときは大勢のほうが賑やかでいいってそういったでしょう...
久生十蘭 「だいこん」
...賑やかに笑ひさざめく夜にだけしか思ひつくことのできない諧謔(じようだん)や駄洒落を...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...今日はビクターの家族百何十名の総見で、賑か...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...肚はあの賑やかな父の居るところへ行つて一処になつて遊びたいのだ...
牧野信一 「父の百ヶ日前後」
...何代も子のなかつた家庭を賑はすやうになつたゝめであつた...
正宗白鳥 「幼少の思ひ出」
...宵の口から賑やかに騷きつゞけて居た二階の大一座も散會したと見えて...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...楽しい賑やかな食事は始まつた...
宮地嘉六 「煤煙の臭ひ」
...――死にに行く父や良人を、またその友人を、あんなにも歡んで、賑やかに陽氣に、送り出してやるために雪の降る臺所で立働いてゐる女たちの心ねを考へると、何ともいへず今日のわれわれに至るまでが感謝したくなる...
吉川英治 「折々の記」
...大變な賑やかさでした...
吉川英治 「折々の記」
...州橋通りの賑わいなどは言語に絶し...
吉川英治 「新・水滸伝」
...馬鹿になってしまったのではないかと疑われるくらい――正月でもあるせいもあろうが――夜毎(よごと)に賑(にぎや)かな笑い声に盈(み)ちているのだった...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...この地方の小首都らしい殷賑(いんしん)を呈してきた...
吉川英治 「平の将門」
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