...今度の役人に賄賂(わいろ)は利かぬと見たので...
江見水蔭 「丹那山の怪」
...いわゆる賄賂的である...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...隠(かくし)にでもそっと賄賂(わいろ)を突込(つきこ)みはせぬか...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六号室」
...其實會社の爲めに行使した賄賂を自分一人で背負つてしまつたのだといふ事であつた...
高濱虚子 「續俳諧師」
...自然賄賂(わいろ)を受ける機会も多くなる...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...)或いは最も多く贈賄した者が校長になる...
戸坂潤 「社会時評」
...この贈賄は仲々有効だと云わねばならぬ...
戸坂潤 「社会時評」
...勢いに任せて今度は小山法相の収賄問題というのを持ち出した...
戸坂潤 「社会時評」
...近時収賄事件の頻々として絶るの時なき...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...学生の父兄だけの税金で賄っているのではない...
中谷宇吉郎 「六三制を活かす道」
...やはり医者の薬でも飲んで肝癪(かんしゃく)の源(みなもと)に賄賂(わいろ)でも使って慰撫(いぶ)するよりほかに道はない...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...税についての裁判の記録には税吏が生産者から賄賂を受け取っている多くの例が見られる...
アーサー・ヒル・ハッサル Arthur Hill Hassall, M.D. 水上茂樹訳 「食品とその混ぜ物処理」
...併(しか)し大阪に行けば中津の倉屋敷で賄の代を払う事にして...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...優善は「己(おれ)は賄賂(わいろ)は取らぬぞ」といって却(しりぞ)けた...
森鴎外 「渋江抽斎」
...衆議院議員が砂糖事件で賄賂を取つた...
森林太郎 「當流比較言語學」
...彼が賄賂(わいろ)を受けなかったからといってパナイティオスが彼に与えた光栄を...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...またそれぞれにそっと銀子(ぎんす)をつつんだ袖の下を賄(まかな)った...
吉川英治 「新・水滸伝」
...賄賂(わいろ)はちっとも悪徳でない...
吉川英治 「新・水滸伝」
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