...夫の手助け賃仕事……とやりはじめ...
泉鏡花 「開扉一妖帖」
...賃仕事を午後から休んで...
田山花袋 「田舎教師」
...人の賃仕事などで...
徳田秋声 「あらくれ」
...木綿糸を績(つむ)ぐ下地をする賃仕事がある...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...疣尻巻(いぼじりまき)にして賃仕事でも始めてみろとな...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...賃仕事で小綺麗に暮してゐるだけに...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...細々(ほそ/″\)と賃仕事なんかをやつて居るが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...寧そ賃仕事してもお傍で暮した方が餘つぽど快よう御座いますと言ひ出すに...
樋口一葉 「十三夜」
...カトリーヌ・フォンテーヌの日ごろのおこないが普通の賃仕事をしている女たちとは違って上品であったのと...
フランス Anatole France 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...たくさんの賃仕事があったり...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...賃仕事に追われがちだった内儀さんの指さきが今もその仕来りからお針が離せないのである...
矢田津世子 「神楽坂」
...それまで仕立物の賃仕事で暮しむきの不如意を補うていた内儀さんもこの頃になってやっとひと息ついたところであった...
矢田津世子 「神楽坂」
...御亭主の信用を地に堕すまいとする気から余計に賃仕事の稼ぎ高をあげようと努める風がみえる...
矢田津世子 「神楽坂」
...裏の後家さんから内儀さん同様賃仕事を分けてもらっては暇ある毎に精を出している...
矢田津世子 「神楽坂」
...母娘のものは賃仕事に精を出した...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...どこからか賃仕事を探してきては...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...「どうしてあたしをおかみさんにしてくれなかったの」おのぶは涙のあふれ出るままの眼で栄二をみつめながら云った、「あたしがこんなにあんたが好きなのに、あたしならきっといいおかみさんになってみせたのに、賃仕事どころか、あんたのためならあたしは、よろこんで身売りだってしたのに」「浅黄(あさぎ)幕が落ちて、口上(こうじょう)から世話場(せわば)があいたというところだな」栄二はなにも聞かなかったような口ぶりで云った、「――うちで心配しているといけないから帰る、ありがとうよ」「まだいや、帰っちゃあ」と云っておのぶは栄二の手をすばやく握った、「一生のお願い、もう少しここにいてちょうだい」栄二はふところへしまった金包みを出してみせた、「これを忘れちゃあいないだろうな」おのぶはその包みを見るなり、崖(がけ)から落ちでもしたように昂奮からさめ、けだるそうにおくれ毛を掻(か)きあげながら、そっとはにかみ笑いをした...
山本周五郎 「さぶ」
...女房が賃仕事などをして二年ばかりはその日をしのいだ...
山本周五郎 「ゆうれい貸屋」
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