...この本は貸本なので、返却期限に注意してください...
...古い貸本屋さんが近くにある...
...貸本市場は、電子書籍の普及によって縮小している...
...図書館で貸本を借りるのもいいですね...
...私は貸本派よりも買いたい派です...
...金澤(かなざは)の貸本屋(かしほんや)の若妻(わかづま)と云(い)ふのが...
泉鏡太郎 「麻を刈る」
...貸本の素見(ひやかし)までが遠ざかる...
泉鏡花 「薄紅梅」
...」この紙表紙の筆について、お嬢さんが、貸本屋として、先生と知己(ちかづき)のいわれを聞いたことはいうまでもなかろう...
泉鏡花 「薄紅梅」
...」「おかしいじゃないか、それにしちゃ、小説家が、小説を、小説の貸本屋で...
泉鏡花 「薄紅梅」
...そこを覗いているのだが、枝ごし葉ごしの月が、ぼうとなどった白紙(しらかみ)で、木戸の肩に、「貸本」と、かなで染めた、それがほのかに読まれる――紙が樹の隈(くま)を分けた月の影なら、字もただ花と莟(つぼみ)を持った、桃の一枝(ひとえだ)であろうも知れないのである...
泉鏡花 「絵本の春」
...『金毘羅利生記(こんぴらりしょうき)』を出版してマンマと失敗した面胞(にきび)だらけの息子(むすこ)が少しばかり貸本屋(かしほんや)学問をして都々逸(どどいつ)や川柳(せんりゅう)の咄ぐらいは出来た...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...八歳までの貸本屋学問に最も夢中であった頃には少なくも三遍位は通して読んだので...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...彼らはいずれも貸本屋を歓迎した...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...日本の貸本屋としての...
中井正一 「図書館の未来像」
...貸本屋の持って来る小説を乱読するより外に為すことはない...
永井荷風 「十六、七のころ」
...始めて六尺横町(ろくしゃくよこちょう)の貸本屋から昔のままなる木版刷(もくはんずり)の『八犬伝(はっけんでん)』を借りて読んだ当時...
永井荷風 「伝通院」
...飛騨の高山の貸本屋鶴寿堂の若い番頭...
中里介山 「大菩薩峠」
...貸本屋の政どんが来た形跡があり...
中里介山 「大菩薩峠」
...寄宿舎には貸本屋の出入が許してある...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...僕は貸本屋の常得意であった...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...中には貸本屋に借る外に...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...貸本屋は随筆類を推薦する...
森鴎外 「細木香以」
...貸本を取り寄せたりして...
夢野久作 「鉄鎚」
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