...この本は貸本なので、返却期限に注意してください...
...古い貸本屋さんが近くにある...
...貸本市場は、電子書籍の普及によって縮小している...
...図書館で貸本を借りるのもいいですね...
...私は貸本派よりも買いたい派です...
...人の好い貸本屋の婆さんを...
芥川龍之介 「大導寺信輔の半生」
...――閭巷無名(りよこうむめい)の天才の造つた伝説的人物を知つたのは悉(ことごと)くこの貸本屋である...
芥川龍之介 「僻見」
...僕はあの貸本屋に何と云ふ懐かしさを感じるのであらう...
芥川龍之介 「僻見」
...おまけに真先に貸本に楽書をするのがお客でなくておんつぁん自身だつた...
有島武郎 「骨」
...其お友人(ともだち)に智慧を付けられて貸本屋へ借りに行くことを覚えたのです...
泉鏡花 「いろ扱ひ」
...小川写真館の貸本屋と向合(むかいあ)った店頭(みせさき)に...
泉鏡花 「薄紅梅」
...そこを覗いているのだが、枝ごし葉ごしの月が、ぼうとなどった白紙(しらかみ)で、木戸の肩に、「貸本」と、かなで染めた、それがほのかに読まれる――紙が樹の隈(くま)を分けた月の影なら、字もただ花と莟(つぼみ)を持った、桃の一枝(ひとえだ)であろうも知れないのである...
泉鏡花 「絵本の春」
...河原町四条上ルの貸本屋からむかしの小説の本をかりては読んでいられたが...
上村松園 「あのころ」
...無論ドコの貸本屋にも有る珍らしくないものであったが...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...その頃は普通の貸本屋本は大抵読尽して聖堂図書館の八文字屋本を専ら漁(あさ)っていた...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...下宿では貸本屋が車を引いてまわって来るので...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...または貸本を読んで暮した...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...貸本屋以来の渇望で...
直木三十五 「死までを語る」
...包みを解いて取り出した貸本の二冊...
中里介山 「大菩薩峠」
...縛りつけられたところの貸本屋の若者を見ました...
中里介山 「大菩薩峠」
...神楽坂の貸本屋から次々にかりてきて一ヶ月かそこいらで大部分読んでしまったこともあったが...
平林初之輔 「私の要求する探偵小説」
...学校小使の某が副業に貸本屋をしていた...
吉川英治 「年譜」
...貸本屋の看板が懸っていた...
吉川英治 「忘れ残りの記」
便利!手書き漢字入力検索