...この本は貸本なので、返却期限に注意してください...
...古い貸本屋さんが近くにある...
...貸本市場は、電子書籍の普及によって縮小している...
...図書館で貸本を借りるのもいいですね...
...私は貸本派よりも買いたい派です...
...「小工面(こぐめん)に貸本へ表紙をかぶせておりましたのをごらんなさいまして...
泉鏡花 「薄紅梅」
...貸本屋(かしほんや)から嚴談(げんだん)に逢(あ)つて...
泉鏡花 「怪談女の輪」
...『金毘羅利生記(こんぴらりしょうき)』を出版してマンマと失敗した面胞(にきび)だらけの息子(むすこ)が少しばかり貸本屋(かしほんや)学問をして都々逸(どどいつ)や川柳(せんりゅう)の咄ぐらいは出来た...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...そうした貸本屋が出る日陰の場所は...
豊島与志雄 「上海の渋面」
...または貸本を読んで暮した...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...貸本屋の持って来る小説を乱読するより外に為すことはない...
永井荷風 「十六、七のころ」
...専ら御殿奉公の御女中衆(おじょちゅうしゅう)が貸本屋の手によってのみ窃(ひそか)に購(あがな)い求めるという秘密の文学の創作を思い立ったのであった...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...立って障子をあけた時分には、貸本屋の番頭、一目見たところで、それはイヤなおばさんの男妾(おとこめかけ)として知られた浅吉さんの生れかわりではないか――誰も驚かされるほどよく似た若い番頭風の男、萌黄色(もえぎいろ)の箱風呂敷を手に提げて、もう縁を上って、座敷へ廻ってしまいました...
中里介山 「大菩薩峠」
...貸本でもあるまいと思い返してもみたことだが...
中里介山 「大菩薩峠」
...八十四退屈な細君は貸本屋から借りた小説を能(よ)く床の上で読んだ...
夏目漱石 「道草」
...出入りの貸本屋にお金を出して新本をかわせ...
長谷川時雨 「渡りきらぬ橋」
...次に文渓堂(ぶんけいどう)及(また)貸本屋などいふ者さへ聞知りて皆うれはしく思はぬはなく...
正岡子規 「墨汁一滴」
...貸本屋は随筆類を推薦する...
森鴎外 「細木香以」
...手に入るは卑しき「コルポルタアジュ」と唱(とな)うる貸本屋の小説のみなりしを...
森鴎外 「舞姫」
...バラックの貸本屋の屋根裏...
山川方夫 「十三年」
...貸本屋も糸屋も乾物屋もひっそりとしているし...
山本周五郎 「柳橋物語」
...学校小使の某が副業に貸本屋をしていた...
吉川英治 「年譜」
...ほとんど貸本屋の棚を読みつくす...
吉川英治 「年譜」
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