...この本は貸本なので、返却期限に注意してください...
...古い貸本屋さんが近くにある...
...貸本市場は、電子書籍の普及によって縮小している...
...図書館で貸本を借りるのもいいですね...
...私は貸本派よりも買いたい派です...
...――閭巷無名(りよこうむめい)の天才の造つた伝説的人物を知つたのは悉(ことごと)くこの貸本屋である...
芥川龍之介 「僻見」
...僕はあの貸本屋に何と云ふ懐かしさを感じるのであらう...
芥川龍之介 「僻見」
...正にあの蕭条(せうでう)たる貸本屋である...
芥川龍之介 「僻見」
...小さな貸本屋の店があって……お伽堂(とぎどう)……びら同然の粗(ざつ)な額が掛けてある...
泉鏡花 「薄紅梅」
...――三日目に、仕入の約二十倍に売れたという味をしめて、古本を買込むので、床板を張出して、貸本のほかに、その商(あきない)をはじめたのはいいとして、手馴(てな)れぬ事の悲しさは、花客(とくい)のほかに、掻払(かっぱら)い抜取りの外道(げどう)があるのに心づかない...
泉鏡花 「薄紅梅」
...貸本屋の店頭(みせさき)へ...
泉鏡花 「薄紅梅」
...貸本(かしほん)を藏(かく)してある件(くだん)の押入(おしいれ)に附着(くツつ)いて寢(ね)た...
泉鏡花 「怪談女の輪」
...買うよりは貸本屋から借りては面白いものは丸写しか抜写しをしたものだ...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...無論ドコの貸本屋にも有る珍らしくないものであったが...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...または貸本を読んで暮した...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...彼らはいずれも貸本屋を歓迎した...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...辻という貸本屋である...
直木三十五 「死までを語る」
...神楽坂の貸本屋から次々にかりてきて一ヶ月かそこいらで大部分読んでしまったこともあったが...
平林初之輔 「私の要求する探偵小説」
...『万葉堂』という貸本屋があった...
松本泰 「暴風雨に終わった一日」
...中には貸本屋に借る外に...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...貸本屋は随筆類を推薦する...
森鴎外 「細木香以」
...おりんさんが貸本屋から借りたのを...
吉川英治 「江戸三国志」
...碁(ご)、将棋、貸本、細見(さいけん)などが散らかっているが、ここは七刻限(ななつぎ)りといって夕方は追い出しとなり、夜は屏風(びょうぶ)を立て廻して、ボロ三味線に下手な甚句(じんく)や弄斎節(ろうさいぶし)がはじまるのである...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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